白いゆび
へやがくらいので
ゆびがかがやいて
いつものうえで
よこのほうこうにひかる今夜のほしたちが
へやのかべのうえで
つめたいエアーのちぶさになる
それからすこしのあいだ
とりたちがベッドのうえで
はしやいで
ひとすじのしせんをくぎづけにする
あさまでのひとりぼっちのページのうえでも
はねまわる
夢
そらのいちばんふかいところは
いまたくさんのひえた溶岩が
いってんをめざして
ふりそそいでいるとしたら
その光年のながさは
こんなちいさなひとりぼっちのへやまでは
とどくこともないが
たったいちどでおわる
いきもののいのちのまえにでてきて
もえつきるのが
見たい
ひとりぼっちの空間に
なにかが
ただよってくるけれど
めにはみえない
幻影はないほうがきらくだ
強力脱臭剤でも撒こう