踊る銀鱗
JAZZをきいていて
ふと眼にうかんだ
網にかかった鱗族
シルバーが踊る
しかも
捕われの身にしてでさえ
嬉々として危機を迎えているのだ
人もまた
ときには
重荷の理性とやらを
かなぐり捨てて
鱗族のごとく
シルバー踊りをおどりたまえ
その時見る世界の光は
どのように眼を射るのだろうか
クレージーな世界が
もっと鮮明にみえそうだ
とはいえども
もともとクレージーな世界ゆえ
ただ揺れ動くだけの話かもしれない
だったら
そのまま揺れていればいい
セフィティーネットとやらが
破れるまでのお話だけれど
ジプシーの球はそれでもまわるのだから