いちご畑よ永遠に(旧アメーバブログ)

アメーバブログ「いちご畑よ永遠に(旧ヤフーブログ)」は2023年7月に全件削除されましたが一部復活

北海道豊富町 豊富温泉 幌延町 サロベツ原野 パンケ沼 音類竪穴群遺跡

2025年02月28日 08時57分03秒 | 北海道

豊富温泉。右奥に豊富町営温泉入浴施設ふれあいセンター。北海道豊富町温泉。

2022年6月19日(日)。

猿払村の道の駅「さるふつ公園」から西南に進み、豊富町の豊富温泉に向かい、町営温泉入浴施設ふれあいセンターに営業開始時間10時の20分ほど前に着いた。駐車場も閑散としていたが、温泉街も閑散としていた。

1990年代後半に利尻山を登山したときから、豊富温泉から利尻富士が見えるようなイメージを描いていたが、豊富温泉は山間地にあり、利尻富士を見られるのは日本海側のサロベツ原野からの展望であった。

案内板の右には豊富鉱山のガス採取プラントの施設がある。

豊富温泉には、含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性高張性温泉)と含よう素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(弱アルカリ性高張性冷鉱泉)の2種類の泉質があり、いずれも黄濁し、井戸からは石油や天然ガスとともに湧出してくるため僅かに油分を含んでいる。乾癬やアトピー性皮膚炎に効果がある肌にやさしい湯治湯として人気がある。

10時の開館と同時に入館。あっと言う間に20人ほどが入ってきた。浴場に入浴していると、奥の湯槽に群がっていたので入って見ると源泉だった。表面にはガソリンのような油膜が漂っている。ガソリン臭がした。

タオルに付着したガソリン臭は2週間ほど抜けず、タオルを使うたびに臭いがして気分が悪くなった。

障害者割引で入浴料200円と安かったので、売店で牧場牛乳を買って飲んでしまった。

名山台展望公園。幌延町下沼。

国道40号線沿いにある展望施設で、利尻富士やサロベツ国立公園の湖沼景観を一望できる場所にある。音類(オトンルイ)竪穴群遺跡を遠望できるかもと思ったが無理だった。

駐車場は広大だが、高台にある売店・休憩所は休業状態だった。視界も悪く、展望地が上にあるのかどうかも分からなかったので諦めた。

パンケ沼園地。幌延町下沼。

パンケ沼は、サロベツ原野に位置する円形の塩沼(汽水湖)。天塩川の下流域に位置する。水深は約1.8mほどで概して浅く、沼と名付けられているものの、面積は3.55㎢もある大きなものである。環境省により、サロベツ原野として日本の重要湿地500に指定され保護されている。

湖畔にはいわゆる原生花園という規模ではないがショウジョウバカマ、エゾミソハギ、エゾカンゾウ、ヒメシャクナゲなどの植物が咲く。

幌延ビジターセンター。幌延町下沼。

環境省の施設なので入館無料。

サロベツ原野は、北海道北部にある豊富町と幌延町の海岸線沿いに広がる湿原である。宗谷丘陵南西側に位置する湿原であり泥炭地。独特の植生が豊富に見られることから、一部の区域は特にサロベツ原生花園と呼ばれることもある。東西8km、南北27kmで、面積は216㎢にも及ぶ広大な湿原である。2005年にラムサール条約に登録された。

上サロベツ原野と下サロベツ原野に分かれ、後者は利尻礼文サロベツ国立公園の特別保護地区であり、ペンケ沼、パンケ沼といった沼地が点在する。泥炭性の低湿地であり、海岸砂丘とその背後にある宗谷丘陵によって阻まれた潟湖が、泥炭による長い堆積作用によって形成された。日本国内の泥炭地としては石狩平野や釧路平野に次ぐ広さである。日本の秘境100選の一つに数えられる。

音類(オトンルイ)竪穴群遺跡。付近の地形。

幌延町の日本海側海岸線、浜里地区に所在。音類で確認された竪穴は、ほぼ擦文時代に限られている。

「音類」(オトンルイ)は、アイヌ語からきておりオタは砂浜、ウンはそこにある、ルイは路・道で、浜にある路を意味する。この地域は、サロベツ川流域にあるサロベツ原野とその日本海側に発達する海岸砂丘列で構成され、北は稚内市坂の下から南は天塩川河口まで発達する砂丘列は、40数kmに及ぶ数条からなる。 

遺跡の位置する海岸砂丘は第3砂丘地帯に相当し、低湿地や沼を含んだ数本の砂丘列からなるのが特徴。サロベツ湿原と横列砂丘列との間には、北東−南西方向に延びる砂丘列や明瞭な馬蹄形の砂丘が連なり、複雑な尾根筋を形成している。竪穴は中でも特に北東−南西方向に延びる海岸砂丘列に立地するものが多い。

竪穴の数は、6000区の大曲地区を中心とした北部がもっとも多く、5000区で少なくなり、1号チャシ地区を中心とする4000区で再び増える。3000区、2000区と南下すると竪穴群も疎らで、竪穴数も激減し、1000区では竪穴を見つけることはできなくなった。サロベツ川が砂丘に近いほど竪穴数が増加する傾向がみられ、川と砂丘との距離が分布に影響していると考えられる。

 

海岸砂丘地帯は、昭和49年に指定された「利尻礼文サロベツ国立公園」に属し、全域が平成17年にラムサール条約湿地に登録されている。

遺跡は、この砂丘列の南半部に立地し、竪穴群は、現在の音類橋付近から豊富町との境界付近まで、南北6kmの範囲に連綿と存在している。

※国立公園内であり、許可なく足を踏み入れることはできない。

日本海オロロンライン(北海道道106号稚内天塩線)。沿線のお花畑。

大半の区間を日本海に沿って走り、サロベツ原野の中を一直線に進む。風力発電の風車が並ぶほかは人家や電柱などの人工物がほとんどなく、直線主体の道路である豊富町以北の区間の沿道には電柱が1本もない。海の向こうに利尻富士を望むことができる。

幌延町浜里の北緯45度通過点モニュメント付近に浜里パーキングシェルターがある。

 

このあと、羽幌町の北海道海鳥(うみどり)センターへ向かった。

北海道猿払村 道の駅「さるふつ公園」700人が溺死した囚人船インディギルカ号の遭難



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。