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オホーツクミュージアムえさし。枝幸町三笠町。
2022年6月18日(土)。
金銅装直刀。目梨泊遺跡第42号土壙墓出土。オホーツク文化期後期(8世紀後半~9世紀初頭)。
長さ49.5㎝(刃長38.2㎝)。鋒両刃、刀身は鉄製、刀装具は銅製に鍍金(金銅装)。
反りのない直刀で、刀装具は銅製に鍍金し黄金に輝く刀である。鞘と把は「蒔絵」で飾られ、当時は希少な金属とされた「錫」の粉が蒔かれていた。
奈良時代の終わりから平安時代の初頭にかけて、オホーツク文化の人々と本州の律令国家との交流を示す貴重な資料である。
曲げられた刀の謎。
故人への副葬にあたり、刀としての機能を破壊する儀礼的行為が行われたと考えられている。