金曜日は定期訪問コンサートで、介護施設でピアノの弾き語りをしてきました。
今日は、今日が91歳のお誕生日のお婆さんがいらして、丁度誕生日に歌のプレゼントがあって、良かった♪♪♪
とお礼を言われました。
ピアノを弾きながら、約一時間程、イタリア歌曲やアベマリア、日本歌曲を殆ど休まずに歌うので、毎回、体力測定をしている様なものです。
肩の痛みから頭痛を引き起こす状態で、夕べは処方して貰った薬を飲んで寝たら、今も頭は痛みませんが、5時間しか眠ってないので、結構、声帯が初めから疲れていて、セーブして歌いました。
毎回毎回、とても喜んで聴いていて下さるので、大変ですが、その甲斐はあります。
今日は整体を予約していたので、一旦荷物を置きに帰宅してから、もう一度出直しました。
アメリカのサプリメント、プロアルギ9を飲み始めてから、筋肉疲労は減ったのですが、それでも、肩甲骨周りが少し腫れていました。
オペラ、特に私の様な「ベルカント歌手」は、物凄い背筋力が要りますから、因みに私の背筋力は120kgですが・・・
「究極の肉体労働者 兼 頭脳労働者」なのです。だから成れる人が少ない。頭だけでも体だけでもダメなので。。
歌曲を歌うには、相当な語学力が必要で、オペラみたいに単純な台詞が分かれば良いのとは程度が違いますから、難しいです。
辞書を引いて、意味を調べても、日本語の表現にはならないので、意訳する事になりますが、やっぱりそのまま(原語のまま)で理解出来ないとダメだよねぇ・・・と思います。
要は「生きた言葉」として、体全体で理解出来ないとならないんだろうけど、それは難しい。
よくね、ニーチェの言ってる事は理解されない、と言うけど、歌曲の中には、そんな感じのものがあって、何となく分かったのかなぁ?!みたいなのが有るのですよ!
その点オペラは、やれ、ほれたはれた、生きるの死ぬの、裏切ったなぁ、あばずれめ!! なんていう、凡そ「高尚な言葉」とは縁がなくて、非常に分かり易い。
只、特にベルカント物は、歌うのが至難の業、の曲ばかりなので、まあ、中身はどうでもいいか?! って言う感じのものが多いですね!
まあ、フランス革命をあつかった「アンドレア・シェニエ」には、多少、高尚な台詞もありますが・・・
だからね、いつも思うけど、オペラは高尚だと思っている人が多いけど、これは歌舞伎みたいなもんで、非常に大衆的なのであって、高尚なのは「歌曲」の方で、お能みたいなものです。
どっちがとっつき易いかと言えば、自ずと、オペラと歌舞伎でしょう?! 劇の筋書きが分かれば良いのだものね。
もっと深~い世界を研究するのが好きな人は、ボードレールの詩やゲーテの詩を、原語で理解してから、歌曲を聴くと良いのです。