「トゥトベリーゼには平昌五輪後に、選手の賞金に相当する国からのボーナスが支払われたことが判明した」と指摘。ロシア政府は五輪でメダルを獲得した選手に報奨金を支給しており、北京五輪でも金で400万ルーブル(約600万円)、銀で250万ルーブル(約375万円)、銅で170万ルーブル(約255万円)が贈られる。
トゥトベリーゼ氏は報奨金と同額が教え子の人数分に応じて与えられる破格待遇で、北京五輪では団体(メダル獲得の場合)と個人を合わせて金2個、銀1個で約1575万円となる計算だ。
さらに「モスクワ州政府からもボーナスの支払いがある」という。1位200万ルーブル(約300万円)、2位125万ルーブル(約188万円)、3位85万ルーブル(約128万円)と規定されており、今大会にあてはめると約788万円。合計すると、北京五輪だけで約2363万円を手にすることになる。
この他にも、世界選手権など通常の大会では「選手の賞金の30%を受け取る」。多くの有名選手を抱える現在は、まさに一流アスリート並みの稼ぎっぷりだ。
今回のドーピング問題の裏には〝鉄の女〟ならぬ〝カネの女〟の実情があったということなのか…。
「控室で練習前の準備をしている彼女たちと一緒に座った。コーチも出てきた。彼女たちは靴ひもを結び、冗談を言いながら、くすくす笑っていた。
リンクに出る5分前になると、全員が小さなボトルを取り出した。スポイトが付いていて、それぞれ数滴ずつ飲んでいました。ある人は『医者が飲み込めないって言ってたよ』と言い、もう一人は『大丈夫』と答えていた。なにか『変だな』と思った」
さらにエドモンズは3人の驚異的な姿を目撃する。「彼女たちはリンクに足を踏み入れるとすぐに、最初の1分間で3回転ルッツ―3回転トーループをやっていた。当時、私は15歳で、彼女らは13歳(くらい)。3回転ジャンプのために、ストレッチをして体を整えるのに私は15分もかかった。でもロシア人は40分間、不思議なくらい頑張っていた。練習の最初の30秒で3回転ルッツと3回転トーループをする人は見たことがない」
ドーピング疑惑については「コーチが『飲め』とやっていたかは分からないが、プロのコーチなら分かると思う。これくらいの練習量なら、これくらいで疲れ、これくらいの休息で回復すると把握している。
それが突然ある日、やってもやっても疲れない、すぐ回復するというのは必ず分かるはず」
ワリエワの出場認めたCAS裁定に重大欠陥 仲裁人が語る新事実「要保護者の規定ない」
「暫定的資格停止の規定を読む限り、悪質な物質(トリメタジジン)の場合は無条件に停止となっている。要保護者(16歳未満)は除くという例外規定はなく、特別扱いするとの注釈もない。だからワリエワ選手を出場させるのは本来の趣旨に合っておらず、WADAも規定を読み間違えていると指摘しています」 例外規定が明文化されていないものの、CASは独自の解釈で出場を許可。それによって様々な〝悲劇〟を招いてしまったというわけだ。早川氏は「ワリエワ選手はドーピング疑惑と特別扱いへの反感という二重の苦しみを味わっている」と指摘した上で「世界選手権は出場するべきではないと思っています」と結論付けた。
「ワリエワ」と「トゥトベリーゼ」和解で分かったロシアの深い闇 成長を止められ、体を壊す少女が続出の異常
「今回の疑惑は、グレーというよりは黒に近い内容です。なぜなら、トゥトベリーゼ氏が数々のメダリストを輩出することができたのは、低年齢の選手の成長を意図的に抑え、跳躍力などを身につけさせたという背景があるからです」
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まあ、ざっと目を通しただけで、この記事量 (゚д゚)!
ドーピング問題がここまで取り沙汰された事があっただろうか?
その昔、ベン・ジョンソン:アメリカ(100m走)がドーピングで記録剥奪された事もあったけど、やっぱり「国ぐるみの犯罪」が露呈してしまったからの事なのでしょうね。
運動をした事の無い人には分からないかも知れませんが、私がコンサートの仕事を維持する為に病院で「ステロイド注射摂取」を行った体験から、あれは、本当に恐ろしい位に体力維持が出来るのです。
病人が使う物ですからね、どんだけ強力な物なのか、想像してみて下さい。
それよりももっと強力な薬剤を小さな子ども達に投与する事は、正に児童虐待です。
その結果、良い成績を残せるから、子ども達は「ドーピングを良い事と認識」していると思います。
それが後に「身体を蝕む事」を知らないからです。
そして、ズルをしてでも、勝ちたいメンタリティーが育っている訳ですね。
競う事は条件が同じでなければ「不正」で、競技が成立しないと言う事さえ分からないのだと思います、指導するべき大人がズルをさせているのだから。
こんな事がいつまでも罷り通る世界は、人類の進化に百害あって一利なし!
大人は真剣に是正しなければ未来は有りません。どの分野の世界でもです。