道を歩いていると、自然の中から
いろんなものを収穫する。
例えば春だと山菜だ。
フキノトウ、タラノメ、ウド、
キイチゴなんかは散々いただいた。
夏は海からトコブシ、アワビ、
サザエといったごちそうも収穫したね。
そして冬はフユイチゴなんかで
ジャムを作ったりもしたなあ。
じゃ、秋はどうなのか。
ここんところ秋を求めての歩きの中で
結構いただいたのが「ムカゴ」だ。
山だけじゃなくて、自然の中にも結構ある。
みんな気が付かないだけなのか、
それとも興味ないのか
あまり収穫はされていない。
家の近所を歩き回るだけでも、
かなりの量を収穫できたね。
滝畑、紀見峠でも収穫して、
むかご飯を何度かたいたり、
むかご炒めなんかも作った。
いやあ、しっかり秋の風情を
感じる食べ物でしたね。
あとまあ、秋と言えば
「ぎんなん」
なんかも収穫できますね。
まあ、これはどこで収獲したのか
公表しませんが、公園の縁に
たくさん植わっている
イチョウから大量にまわりに落ちている
ぎんなんをひらって来ましたよ。
ご存知のように、とても匂いのする
皮に包まれているので、
収集したときは袋に詰めて
完璧にふたをして持ち帰りました。
車の中でにおったら大変ですからね。
帰宅後は、ふたのついているバケツにいれ、
水につけたままで1週間放置します。
さあここからが大変です。
今度はその水に浸かってくさらした皮を、
ゴム手袋をはめた手で剥いてゆくのです。
それは大変な匂いです。
今はマスクをしているから
少しはましなんですがでも臭いです。
当初は、外においてある小型の洗濯機を
捨てる前に使ってやるかと算段していたんです。
でもねえその洗濯機も調子悪そうです。
だったら、コインランドリに行ってやるか
といったら、「逮捕されるで」と
ミセスは嘆いておりました。
仕方なく自分でやることになりました。
家の前の溝のところでその作業をします。
とはいえむいた皮を溝に
捨てるわけではないですよ。
皮も大きなビニール袋に入れて
ごみの日に排出します。
以前働いていた職場で、
その皮をどんどん溝に流していって、
大悪臭事件になったことがあります。
どうも工場か家庭がトイレ排水を
溝に流しているという
大苦情があったのです。
現場に行き、花をクンクンさせながら
その匂いの跡をたどってゆくと、
どうやら一軒の家が原因のようだとわかりました。
これは立ち入りです。
入っていって話をしたら、
なんと大量のギンナンの皮を
むいたということでした。
それを聞いて、なんか半分笑いそうに
なってしまいました。
家庭のことなので、
早速大量の水を流していただいて
排水を希釈し、解決したということがあったので、
これは秋のギンナン事件と
名付けたものでした。
なので、皮を向くときは、
皮と実をこんな風に別々にして
ゆくのがいいようです。
そして向き終わったら、
皮は袋に入れて強烈に
封をしてごみの中に入れておきます。
どうもごみを出す曜日の前日が
いいかもしれませんね。
こうして向き終わったのが、これです。
でもまだ湿っているから、
これを感想させねばなりません。
猫やネズミやイタチやリスに
注意しながら、庭の小さな木陰に
約3日間程干して置いたら完成です。
いい感じでしょ。
早速、ギンナンをいる道具なんかは
持っていないので、
電子レンジでチンして食べてみますと、
これがとてもおいしいじゃありませんか。
まだ木の実としては取り立て
ですから、実の中にも秋の香りが
詰まっていて、お酒のつまみには
ぴったりです。
言ってみれば釣りたての魚のように
新鮮ということなんでしょうか。
続く
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