淡路島の「土生港」という港から、
沼島まで渡し船というか
汽船が走っています。
所要時間は約10分ですね。
中央構造線の上部の海を渡ってゆきます。
この日はあまり風もなく、
海は穏やかでした。
トライアスロンで徳之島や
皆生の嵐の海を泳いだ時より
静かな感じでしたね。
遠ざかりゆく淡路島。
近づきつつある沼島
を写真撮影です。
淡路島の写真の一番高いところが、
たぶん淡路最高峰の輸鶴羽山(ゆづるはさん)
標高608mなんでしょうねえ。
そして船に乗っている人を見てみると、
何やら作業服に大きな図面を
持っている人たちが6人くらいいます。
若い人たちで、女性も一人います。
これは何でしょうか。
図面を見ながら国生みの現場を
確認していくのでしょうか。
船を降りるときに、
その人たちの作業服の背中に
会社名が書いてあるのに気づきました。
ああ~なるほど地図の会社ですね。
現場で地図の確認をしていくんでしょうねえ。
「あれ、ここの山が崩れているぞ」
とか
「こんなところに新しい家があるぞ」
とかそんなんでしょうねえ。
しっかりした靴を履いて
きびきびしてはります。
沼島に着いたら、
その人たちはぶわーっと降りてゆき、
二人一組で狭い道に入って
行ったりしていましたよ。
なんか楽しそうな仕事に
見えましたねえ。
歩きの延長が仕事に
なっているような感じでした。
まあそれなりに色々
あるんでしょうけどね。
doiron家は帰りの船まで
約3時間あります。
目的地にまで行けばグルリンと
西側を一周する予定なんですが、
充分時間的にはいけますね。
心に余裕をもって進んでいきましょう。
沼島の港の切符売り場のある
建物内に入っていくと、
いろいろと展示物等が
並べられています。
ひとつは「さや状褶曲の岩」です。
今回行かないのですが、
沼島の東側というか
北側の突端にある黒崎の浜で
見つかった岩と同じ褶曲を持った岩です。
同心円状に褶曲のある岩で、
約1億年前に地中深くで
形成されたもので、
地球のしわといわれています。
こんな岩があることからも
沼島の地層が古くに
できたものであることがよくわかります。
これと同じ褶曲のある岩は、
世界でもフランスで1か所あるだけだそうです。
それから、これは沼島の祭りの
だんじりの彫り物かなあ。
5月にだんじりが海辺で
躍動するという祭り。
一度見てみたいなあって感じですね。
さあ、では沼島の中へ上陸していきましょう。
とはいえ、もうお昼です。
実はここでも期待している
海産物がありました。
それは鱧です。
沼島といえば鱧という評判があります。
さてそんな食堂があるかなあと、
地図を見ながら考えていると、
doironと歳のよく似た感じのおっちゃんが
「どこ行くねん」と聞いてきました。
「え~と今日は上立神岩にいって、
島を半周歩くつもりです」
と答えたら
「あ~それやったらあの道やから
こう進んでいき」と
教えてくれました。
こりゃあいい人が声をかけてくれた。
そしたらついでなんでこちらからも
「どこか鱧とかお昼においしい
お店がありますか」ときいたら、
一軒教えてくれましたね。
「ああ、ありがとうございます。
この辺に住まわれている方ですか」
ときくと「いいや」というのです。
なんか話し方がとても
滑らかだったのですがねえ。
どういう人だったのでしょうか。
少し歩いて振り返ると、
もうその人の姿はありません。
まるで消えたようです。
ああ、あれは国生みの神の
化身だったのかもしれませんね~。
ではまずはその食堂を目指しましょう。
続く
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