どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ピーター・ドイグ展@東京国立近代美術館』なのだ

2020年08月08日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京国立近代美術館で 10月11日まで開催している<ピーター・ドイグ展>を見に行ったのだ



この展覧会も 新型コロナの影響で開催が出来なかったけど 6月からわ 会期を延長して開催することが出来て良かったし 関係者の皆様ありがとうございますなのだ


今回わ えこうが感想を書くのだ

東京国立近代美術館 <ピーター・ドイグ展> 10月11日(日)まで

https://www.momat.go.jp/am/exhibition/peterdoig/

公式サイト
https://peterdoig-2020.jp/

作品リスト
https://www.momat.go.jp/am/wp-content/uploads/sites/2/2020/02/peterdoig_list_J_200221.pdf




展示構成

Chapter 1.森の奥へ 1986~2002年

Chapter 2.海辺で 2002年~

Chapter 3.スタジオの中でーコミュニティとしてのスタジオフィルムクラブ 2003

ピーター・ドイグの初期作から最新作までを紹介する待望の日本初個展だそうで、72点を展示しており、写真撮影がOKでした。


展示風景の写真













気になった作品

2.天の川


静寂の夜、天の川が煌めく夜空に一艘の小船が湖に描かれている。この小船は、映画の「13日の金曜日」の最後のシーンに由来していたり、アルノルト・ベックリンの「死の島」なども思い起こされるそうです。

水面と地上の木が同じでない場所もあるし、湖の色が黒のような感じなので、地平線で2つの世界を分けているように思えるし、黒の湖の方は、死後の世界のように感じた。


7.ブロッター


紫色の水面が印象に残る作品、凍った水面に立っているが、波紋があり、それを男性が見つめていて、内観的な雰囲気が漂っているそうです。


10.カヌー=湖


解説がなかったので、詳しいことはわからないが、NO.2の<天の川>の船が、時間をかけてこちらの作品へと移動したのではないか?と思った・・・。


13.ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ


展覧会のチラシやポスターになっている作品で、この作品を見たくて展覧会を見に行った。

基本構図は、ドイツのダム湖の古い白黒の絵葉書を参照しており、中央にいる二人のうちの左側の人物がドイグ自身だそうです。

なにか夢の中の世界のようで、通路の壁のカラフルでお菓子みたいな白の壁がいい。



19.ピンポン


屋外で卓球する男性が描かれ、後ろの壁のようにある3色四角いものは、抽象化されたビールケースだそうです。虚構な感じもあり、面白い作品でした。


20.花の家(そこで会いましょう)


黒と黄色の四角の積み重ねがいい。


23.馬と騎手


解説がないので、詳しいことは分からないが、馬に乗っている騎士が、死神などの怖い存在に思えた・・・。彼の顔の周りが色が違うのが、違う空間でこの世の人物ではないような感じがした。


24.夜のスタジオ(スタジオフィルムとラケット・クラブ)


解説に書いてあったが、均一に塗られた赤色の床、画面左側の格子模様と円形の組み合わせ、人物の描き直しの線が残っているところなどは、アンリ・マティスの室内画を彷彿させるそうです。


25.ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)


黄色の建物は、イギリス植民地時代に建てられた留置場または監獄をもとにしているそうで、建物の前の徘徊するライオンは、ユダの獅子に由来、ユダの獅子はアフリカに出自を持つ人々の地位向上を目指すラスタファリ運動の象徴だそうで、それらをふまえて見ると、監獄そのものを抑圧されてきた歴史を持つメタファーと、檻の外にいるライオンを自由のメタファーとして捉えているようです。


47.座頭市



57.羅生門



展覧会のチラシに惹かれて、ピーター・ドイグの作品を見に行ったのですが、チラシに載っていた<ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ>は幻想的というか、不思議な世界観や色合いも良くて好きになりましたし、他にも、チャプター1.2の大きな作品などは、作品の元ネタが分かったらもっと楽しかったのかもしれません。

会期は長いので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?


この後わ 所蔵品ギャラリーの<MOMATコレクション>を見たんだけど そのことわ 今度書くのだ


『トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド<Corso Primo(ブカティーニ 自家製パンチェッタのカルボナーラ)>@乃木坂 or 六本木』なのだ

2020年08月05日 | 美味しいもの(~2022年)

<古典×現代2020>を見たぼくらわ 国立新美術館から徒歩3分くらいの場所にあって ぼくらのお気に入りのお店の<トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド>でランチをしたのだ

トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド
https://www.figo-ingordo.jp/ilfigo_ingordo

食べログのページ
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13104779/




お店に着いたのわ 13:25くらいで やっぱりコロナの影響で 座席わ 少なくしていて・・・タイミングが良く すぐに案内されたのだ

ぼくらがこちらのお店に来るのわ 22回目で パスタ付きの<Corso A>わ 12回(2011年2013年2015年・2017年「1月4月6月」・2018年「2月3月10月12月」・2019年「2月8月」食べていて Aのプランに サラダ&ドルチェの付く<Pranzo C(※今のメニューだと「Corso Primo」)>を2回(2019年) Cのプランに メインが付く<Corso di Speciaale>を7回(2014年・2017年「3月11月12月」・2018年「4月7月」・2019年)食べているのだ

パスタの見本を見せて 料理の説明をしてくれるのだ



今回わ ドルチェも食べたかったので<Corso Primo ¥2700>をお願いしたのだ(※ぼくらが行ったときわ 1か月くらい前なので 今だと ちょっとメニューが違うみたいなのだ)

※<Corso Primo>わ <アンティパストミスト> & <ハーブミックスサラダ> & <パスタ又はリゾット> & <ドルチェ> & <エスプレッソ又は紅茶>のコースなのだ

まずわ <アンティパストミスト> & <パン>なのだ


コロナ禍でなかったら このお店の1回だけのビュッフェの前菜の盛り合わせだったんだけど さすがにこの状況でわ 出来ないのでのでしょうがないのだ・・・でも ビュッフェの時よりも 1つ1つが丁寧に作られているのだ

前菜盛り合わせわ 説明してくれたんだけど 覚えている範囲で書いていくのだ

左上わ お野菜とバーニャカウダー ミニトマトの中に大麦とイカが入っていて 隣の容器に入っているのわ 豚に煮こごり 中央真ん中のわ 茄子とトマトソースをミルフィーユ状にしてるの 右隣わ ひらめ?のカルパッチョ 左下わ ビュッフェの時からあって ぼくらも大好きな豚肉の白ワイン煮 ピンクのわ ビーツのピューレ? 隣のわ タラのピューレ?で どれも美味しかったし 目でも楽しめる前菜だったのだ


次わ <ハーブミックスサラダ>で 自分でオリーブオイルとビネガーを選んで 目の前でドレッシングを作ってくれるのだ

こちらがぼくらがチョイスした オリーブオイルとビネガーなのだ


オリーブオイルわ ガチョウだったか忘れちゃったけど 鳥を放し飼いにした有機農法で作ったオリーブを使っているオイルだから ラベルに鳥のマークがあるのだ ビネガーわ ランブルスコのビネガーにしたのだ

目の前でドレッシングを作ってもらって サラダを食べたのだ


上野原ハーブガーデンの有機無農薬野菜自体も良くて オリーブオイルの青さを感じつつ ランブルスコの華やかで 心地よい酸味のあるドレッシングで 美味しいし どの種類のチーズなのかわ わからないんだけど チーズもアクセントもいいのだ


お次わ パスタで ぼくらわ <ブカティーニ 自家製パンチェッタのカルボナーラ>をチョイスしたのだ


店員さんと ちょっとお話をしたんだけど フィーゴのランチでわ カルボナーラって そんなに出したことわ ないって言っていたのだ

カルボナーラって 本来 豚のほほ肉のグアンチャーレを使うんだけど フィーゴのランチでわ お酒を飲まない人もいるし 塩気が濃くなるから パンチェッタを使ったそうなのだ

卵とチーズが濃厚なカルボナーラで パンチェッタの旨味と食感もいいし 黒胡椒の少し辛いアクセントも良かったし すごく旨かったのだ


ドルチェで <ティラミス & マチェドニア>の盛り合わせだったのだ


フィーゴのティラミスも大好きで ふわふわで エスプレッソもスポンジの層もお酒も優しい感じでおいしいのだ


マチェドニアわ 爽やかで心地よい酸味が 今の時期にピッタリなドルチェで美味しいし ミントのアクセントが良かったのだ


ドルチェが選べなかったのわ 少し残念だけど こんな時期(コロナの影響)だし しょうがないのだ・・・でも メレンゲのケーキを食べたかったのだ・・・


最後わ いつもの通り<エスプレッソ>で〆なのだ


砂糖を2つ入れて 甘めにして 美味しかった料理の余韻を感じながら飲んで ごちそうさまなのだ


料理のUPの写真を載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)
     


イル・フィーゴ・インゴルドのランチわ 今年初めて ちょっと久しぶりになっちゃったし コロナの影響で変わってしまったこともあったけど やっぱり美味しいし 接客などのサービス面も良くて ぼくらが六本木周辺でランチをするなら1番の候補にするお店だし すっごくオススメなのだ

早くコロナが収まって 前菜の1回だけのビュッフェが復活するのを 祈って待っているのだ


今回も素晴らしい作品を見れたし 美味しいものを食べることが出来て 大満足だったのだ

ありがとうございますなのだ


『古典×現代2020-時空を超える日本のアート@国立新美術館』なのだ

2020年08月04日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 国立新美術館で 8月24日まで開催している<古典×現代2020-時空を超える日本のアート>を見てきたのだ



この展覧会わ 事前予約制なので ご注意なのだ


今回わ えこうでなく ぼくが書くのだ

国立新美術館 <古典×現代2020-時空を超える日本のアート> 8月24日(月)まで

https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/kotengendai2020/

公式サイト
https://kotengendai.exhibit.jp/

作品リスト
https://www.nact.jp/exhibition_special/2020/kotengendai2020/img/jrguide_ja_3.pdf




展示構成

仙厓 × 菅木志雄

花鳥画 × 川内倫子

円空 × 棚田康司

刀剣 × 鴻池朋子

仏像 × 田根剛

北斎 × しりあがり寿

乾山 × 皆川明

蕭白 × 横尾忠則

江戸時代以前の絵画や仏像 陶芸や刀剣の名品と 現代の作家8人がそれぞれ各部屋ごとに展示していて 対峙しているもの インスピレーションを受けたであろう作品 作品をパロディしているものなど 様々なアプローチで現代の作家の作品が展示しているのだ


ぼくらが気になった作品や展示室を 展示順で書いていくのだ

最初の「仙厓 × 菅木志雄」の部屋に展示していた 菅木志雄<縁空>なのだ

仙厓さんの作品にインスピレーションを受けた作品で 大きめな石がたくさんあって その石が四角い形を作ってあるけど 3か所だけ床に石が置いてなくて ロープに吊るされ宙に石が浮いていて 実わ そのあいてる場所から中に入ることが出来て 内と外、 どちらからこの展示空間を見ると 何か違うことも思うのかもしれないけど 正直 ぼくらにわ よく分からなかったのだ・・・でも 作品の内に入る行為がなんか良かったのだ


もう展示が終了しているけど 「花鳥画 × 川内倫子」にあった 伊藤若冲が描いた<紫陽花白鶏図>なのだ


若冲の初期の作品だそうなのだ 

白い羽が美しい鶏に白い花が美しい紫陽花が描かれていて 鶏と紫陽花は同じような構図 画面全体を見ると数字の3のようにバランスが取れているような気がするし 左に描かれた太湖石の群青がいいのだ

ぼくらわ 川内倫子さんの鶏の頭の写真と交互に見ていたのだ

あと 「花鳥画 × 川内倫子」展示室にあった 稲光の写真も良かったのだ


「円空 × 棚田康司」の部屋わ 一木造りの円空さんと 一木造りにこだわりを見せる棚田さんの展示で ともにシュッとしてスマートな彫刻作品で 空間がマッチして 円空さんの彫刻の仏の世界と 棚田さんの彫刻の俗世を合わせた混沌の世界観がある気がしたし 棚田さんの彫刻が 円空仏に救いを求めているような感じにも思えたのだ・・・ 


「刀剣 × 鴻池朋子」の部屋わ 鴻池朋子<皮緞帳>がドーンとあって この展示室のみ 指定された場所で写真撮影がOKだったのだ


ぼくのいない写真も載せるのだ(クリックすると見れるのだ)


片方ずつ撮ったのだ




ぼくらわ 鴻池朋子さんの<皮緞帳>を2015年に見ているけど 真っ二つになっていて 刀剣と一緒に展示しているから <皮緞帳>が刀剣で真ん中を割ったように思えたのだ・・・まぁ実際わ 皮をつなぎ合わせて 大きな作品にしているから どの場所でも解体できると思うのだ

皮緞帳の間にわ 作品名が分からないけど 銀色の人の顔が振り子のようにずっと動いているのだ


あと 今回の刀剣の展示ケースもカッコ良かったのだ



「仏像 × 田根剛」わ 今回展示していた中で1番素晴らしかった展示なのだ

田根剛さん<光りと祈り>というインスタレーションで 漆黒の展示空間の中 読経の音?(お寺の音)が流れていて 展示ケースの中に 滋賀県西明寺の<日光菩薩立像>・<月光菩薩立像>が1体ずつ入っていて その周りに5つの小さな照明が 同時でなく 交互に 上下に動いたり 明るくなったり暗くなったりして 色もオレンジっぽくなったり白くなったりと 仏像に日が当たる1日の流れを再現しているように思えて 神々しく荘厳であり そして美しいのだ

この展示だけで この展覧会を来たかいがあったと思えるくらいのすごい展示で 心が鎮まるというか 浄化されるような感じで ぼくらわ ずっとこの空間を体験したのだ

あと 照明の動きで 1回だけ 真っ暗になる時があるので その時わ 動かないようにしましょうなのだ


「北斎 × しりあがり寿」の部屋でわ 冨嶽三十六景をパロディにした作品<ちょっと可笑しなほぼ三十六景>を隣に載せてして 例えば下に載せた写真みたいなのがあったのだ


さすがに作品名のみだと わかりづらいかもだから 作品番号と一緒に載せるのだ もちろん北斎の方が元ネタなのだ

6-1-15.葛飾北斎 冨嶽三十六景 常州牛堀 ※展示終了
6-2-17.しり上がり寿 ちょっと可笑しなほぼ三十六景 タイタニック ※展示終了

船の先端に 映画タイタニックのように二人が手を広げていて 映画の沈没の際にいた 楽隊が音楽を奏でていて面白かったのだ


6-1-33.葛飾北斎 冨嶽三十六景 隠田の水車 ※展示終了
6-2-35.しり上がり寿 ちょっと可笑しなほぼ三十六景 メデューサの洗髪 ※展示終了

水車をメデューサの頭に見立てて 川の流れの水で洗髪 桶を持つ人わ 目を見ないようにサングラスなのも面白いのだ


6-1-8.葛飾北斎 冨嶽三十六景 甲州犬目峠 ※展示終了
6-2-9.しり上がり寿 ちょっと可笑しなほぼ三十六景 むずかしいグリーン ※展示終了

タイトルでもわかる通り 上りの超ロングパットだったのだ


6-1-42.葛飾北斎 冨嶽三十六景 駿州片倉茶屋ノ不二 ※展示終了
6-2-44.しり上がり寿 ちょっと可笑しなほぼ三十六景 RPG旅の宿 ※展示終了

ドラクエ3の勇者 女戦士 僧侶 魔法使いの一行 宿屋にわ 仮面を被ったイカツイ武器屋のオヤジがいて えこうわ ドラクエ3をやった世代だからドンピシャで面白かったみたいなのだ

今回わ いろいろ展示替えで 全シリーズを見れなかったけど いつか 葛飾北斎 冨嶽三十六景と しり上がり寿 ちょっと可笑しなほぼ三十六景の全部の作品を見比べて見たいのだ!!


「乾山 × 皆川明」の展示空間わ 主だった感想がないんだけど 統一感のある展示空間がいいのだ


「蕭白 × 横尾忠則」わ 番号で載せるのだ

8-9.曽我蕭白 群仙図屏風 ※展示終了



8-14.横尾忠則 寒山拾得2020

寒山拾得が描かれ 寒山わ トイレに腰掛け 経典の代わりにトイレットペーパーを持ち 拾得わ 箒の代わりに 掃除機を背負っていて面白いのだ

ぼくらが行ったときわ 蕭白の寒山拾得図がなかったのわ ちょっと残念だったのだ


あと 画像わ ないけど 曽我蕭白で 個人像の<游鯉図>も良かったのだ


作品をほとんど載せてないので チラシの画像も載せるのだ(クリックすると大きな画像で見れるのだ)
     



この展覧会も 新型コロナの影響を受けて 見れないと思っていたけど 会期を変更して開催してくださって 関係者の皆様ありがとうございますなのだ

古典の作品と現代の作家とのコラボ展示 結構面白くて オススメだと思うし ぼくら的にわ 田根剛さんのインスタレーションの<光りと祈り>や 北斎としりあがり寿さんの見比べあたりが すごくいいので ご覧になってみてわ いかがでしょうか?なのだ

さっきも書いたけど 事前予約制なので 公式サイトで予約してから行きましょうなのだ



この後わ 美術館から徒歩3~5分くらいに場所にある<トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ