京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

1月句会の記

2018-03-06 16:59:24 | 日記
1月句会の記
     金澤 ひろあき
 寒の名の通り、1月はとても寒くなりました。福井は大雪で、京都からの列車運休が続いたりしました。そのせいか、春の訪れが遅いのかなという感じです。寒い中ですが、長岡天神句会を開きました。皆さんの作品です。
  仕込唄しぶき声張る寒造      中野 硯池
 酒蔵では、この寒い中、酒造りがすすみます。水の良さと底冷えが、酒造りの条件に良いらしく、京都は酒造りが盛んです。酒を仕込む時に歌うのが仕込唄。つーんとお酒の香りがしてきそうです。
  首伸ばして炬燵のある古本屋    野谷 真治
 野谷 真治さんは古本屋も経営されているようですから、自画像でしょうか。でも、こういう構えの古本屋さん、私の大学の頃けっこうあって、その頃のことを思い出します。買ったり、売ったり、学んだりで本当にお世話になりました。
  寿ぎの赤き万両輝けり       坪谷 智恵子
 本当に新鮮なイメージの句ですね。万両の赤に生命力を感じます。いつまでも元気で過ごせそうです。
  大寒の風にあおられ缶逃げる    岡畠 さな子
 空き缶が風に吹かれてころがっている風景なのですが、「缶逃げる」というとらえ方が面白いですね。うん、確かに逃げているように見えます。
  光浴ぶ 休み時間の雪合戦     青島 巡紅
 子どもの姿は全く言及されていないのだけれども、この句を読むと子どもの姿が浮かび上がってきます。かつての自分もそういうことをした、今の子どもも・・・。雪にこめた幼な心に、郷愁も感じます。
  くせ髪のはねてキューピー初湯かな 三村 須美子
 赤ちゃんのことを「キューピー」と表現しているのでしょうね。「くせ髪」も効いていますね。自画像として見ても面白い句。
  あるがままわが身六尺日向ぼこ   金澤 ひろあき
 退院してもいろいろ運動制限のある毎日です。何もできませんが、かえって何もしない時の大切さも実感します。
 森見登美彦の小説で「世界ぼーっと選手権」というのがありましたが、今の私なら出られそうな気がします。

退院後はじめての検診

2018-03-06 08:46:33 | 日記
うちあけると、ふっと楽な (45)退院後はじめての検診
         金澤 ひろあき
 退院後はじめての検診で、また桂病院へ行く。(11月8日午後)
  足音はちょっと冬めいてくる
  悩んでいるのかな揺れている横顔