京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

二分咲き

2018-03-27 11:16:15 | 日記
二分咲き
    金澤 ひろあき
 3月24日は良いお天気。桜の花も二分ぐらい。西山寮でお話、楽しくさせてもらう。来週あたり、花盛りかな。西山寮の方、お花見ツアーに行かれるのかな。
 帰りに童心誌を会員さんに送るために、京都中央郵便局へ。これも楽しく読んで下さるとうれしいな。
 ちょっと足を伸ばして山科へ。毘沙門堂へ行くと、本殿の垣根の中の桜はきれいに咲いている。でも、有名なしだれ桜などはまだつぼみ。また盛りの頃に行きたいな。
 今日は京都の西から東まで移動したよ。
  二分咲きの花の誘いよ西東     ひろあき

みやまき

2018-03-27 09:48:23 | 日記
みやまき
     金澤 ひろあき
 小川ぞいの細い道を、山のほうへずっと歩いているのです。春先、国宝の観音様に会うために。京都の南、山城の地。「三山木」と書いて「みやまき」と。声を出して読むとなんとも優しい響きになります。音の響きが春と響きあい、ハーモニーになります。
 三山木の駅から西へ、ひたすら一本道です。交通量の多い道ですが、しばらく進むと丘の上に同志社大学が見えてきます。
 わき道が好きなんで、そこから一本、北側の小径を歩くことにします。一本道を歩けばよいとわかっているのに、一人で歩くとなんだか不安になります。途中出会った小学生に観音寺のことを聞くと、「知らない」との返事。多々羅という集落でおじさんにうかがうと、「川沿いの道をまっすぐ。」と。春の小川を見ながら、西の山に向かって歩きます。病気をしたので、こうしてのどかに歩けるようになったことを感謝しています。
 大きな橋を渡ると右手に石の灯籠があって、そこが観音寺の参道です。桜並木ですが、まだ時期が早くつぼみです。
 お寺の方に声をかけると、本堂に案内されます。厨子の中に漆塗りで黒く光っている十一面観音が立っています。等身大で端正な表情。腰のくびれや衣の流れが、天のリズムです。
 奈良東大寺をひらいた良弁僧正と、その弟子でお水取りをはじめた実忠が開祖とか。その縁でお水取りのおたいまつの竹は、ここから切り出しているとのことです。
 今年、お水取りも見たので、自分の中で、二月堂とここがふっとつながります。
  優し肌 蓮華をつまむ菩薩の手     ひろあき