京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

北斎絵のコラボ

2019-11-18 08:16:48 | 俳句
北斎絵のコラボ
  金澤ひろあき
 四条河原町の高島屋で、活け花の池坊さんが、北斎の絵のコラボ作品を展示しているのを見ました。
 富士と龍の絵には、木を龍の体に秋の草を龍を取り巻く雲に見立てていました。風神の絵には、花器の前に活け花がふわりと浮いた感じ。よく考えているなと思います。北斎歳晩年の「富士見西行」や「月兎絵」「寿字くずし字の宝珠」なども出されていて楽しめます。
 北斎の絵は何かわくわくさせてくれます。九十をこえても描こうとした創作力が素敵です。
  冬晴天九十こえて描く北斎 ひろあき
  寿のくずし字宝珠北斎画

明智光秀の兜

2019-11-15 07:52:41 | 俳句
明智光秀の兜
               金澤ひろあき
 長岡京市のガラシャ祭の前日、11月10日に、勝竜寺城あたりを歩きました。城のお堀に冬紅葉が写っています。天下分け目の山崎合戦で、秀吉軍に敗れた光秀は勝竜寺城にこもりました。勝竜寺城を脱け、近江坂本へ戻る途中、討たれたと言われますから、最後の一夜を過ごした城なのです。
 その縁で、光秀の兜が公開されていました。光秀の子孫の家に代々伝えられた兜だそうで、独鈷の前立がついています。
光秀の娘ガラシャが、細川忠興と結婚後暮らしたのも勝竜寺城。どんな想いがこもっているのかなと、足を止めてみました。
 冬紅葉ガラシャ光秀勝竜寺 ひろあき

ハナミズキの紅葉

2019-11-14 07:56:45 | 俳句
ハナミズキの紅葉
           金澤ひろあき
 今年は10月から朝夕寒くなりました。そのせいか、11月に入ると紅葉が始まっています。例年より早いですね。とても葉が真っ赤になっている木があって、何の木かなと思うと、ハナミズキです。ハナミズキって、こんなに赤く紅葉するのですね。
  退職後はや八ヶ月紅葉よ ひろあき

あっけらかん

2019-11-13 07:56:09 | 俳句
 あっけらかん
       金澤 ひろあき
ようハポン小鼓打つ数蓮の数   
蓮の花ワキは我らが三人衆
幻術よ蓮の葉より酒を吸う    
蓮の花泥からあんな色が出る
変わり種浴衣並んで雑技団    
浴衣着てあっけらかんと告白す
いつの日か 時計に縛られない暮らし
ラジオ体操家来のかぶと虫連れて 
敗戦日太った人がない写真
灼ける中 風も黙祷献花の列   
好み癖 誤字も脱字もあり夫婦
目も愁う 事実を告げて荒れる海 
大文字嵐の去って組む火床
送り火や雲より出でて雲に消ゆ

一所不住

2019-11-12 07:59:15 | 俳句
一所不住
         金澤ひろあき
 木喰さんの自画像の彫刻を見てから、「一所不住」(一カ所に住まない。定住しない)の人達の生き方を考えるようになりました。その人の生き方というか、そういう人達が生みだした芸術が面白いのです。江戸時代には、定住せず、身につけた芸で生きた人達が沢山いたようです。芸を持って、旅の人生を生きる人々。
 芭蕉、円空、木喰。伊那の井月。時代が下って山頭火もそうなんだろうなと思いました。
一所不住 ひとりぼっちの木守柿     ひろあき
一所不住 風が落ち葉を連れて行く