祐さんの散歩路 Ⅱ

日々の目についたことを、気ままに書いています。散歩路に咲く木々や花などの写真もフォトチャンネルに載せました。

・ 常磐自動車道の開通

2015-03-15 00:28:30 | 原発事故
平成27年3月1日に日本政府は、常磐自動車道のもっとも危険な地域を開通させました。浪江ICから常磐富岡ICまでの14.3キロの区間です。この地域は「帰宅困難地域」の指定されている所です。
この様な地域は、チェルノブイリ原発事故のあった旧ソビエトでは軍隊が厳重に出入りを監視しています。アメリカでは軍隊でさえ危険なため近づきません・・・・・そのような場所を一般の国民を平気で通過させる????

日本政府や官僚の感覚の酷さは驚きとしか言いようがないですね。

常磐道と帰宅困難地区


この高速道路には放射線の計測値が表示できるようになっています。
NEXCO東日本では「放射線のリスク」をホームページで発表しています。ずるいことに全区間での放射線量を表示せず、それぞれのインターチェンジ間での数字として小さく見せています。

1:南相馬IC -浪江IC     0.067 マイクロシーベルト
2:浪江IC  -常磐富岡IC   0.20  マイクロシーベルト
3:常磐富岡ICー広野IC     0.170 マイクロシーベルト

これらの数字はNEXCO東日本が発表していますが、政府がらみの数字は信用ができません。
高速道路上に設置してある線量計では、「5.3μシーベルト/h」となっています。しかも写真は雨の日であるから、線量は低く出ているはずですね。この数字を使って計算してみましょう。

常磐自動車道


浪江IC-常磐富岡ICの距離は14.3キロ。NEXCO東日本が発表している時速70キロで走行したと仮定して計算すると、写真線量計の「5.3μシーベルト」の影響を受けるのは12.26分となり、線量は「1.083μシーベルト」となり、上記の「0.2μシーベルト」とはかなりかけ離れています。

EUなどで言われている年間被爆量は、1ミリシーベルト以下とされています。先ほどの写真にあった5.3μシーベルトを年間換算すると、46.4ミリシーベルトになります。いかに危険な地域であるかがよく分かります。

この地域を通過させる政府も政府ですが、そこを通過して車に放射能を付け、他の地域に拡散させることが気にかかります。ガレキの問題と言い、100ベクレルという基準で汚染された食品を全国に販売させていることや、福島で20ミリシーベルト地域に住民を戻そうと計画していること等を考えても、決して国民の健康や安全を気にかけているとは思えません。

自分や家族の健康は、自ら判断で確保しないと安心できない日本になりました。
放射線のみならず、添加物は世界の一番多くを認めている日本政府・・・・・・日本に入ってくる遺伝子組換え食品は、日本のおコメの生産量の倍くらい数量が輸入されています。目に見えない危険は、自らの努力で避けねばならないですね。