前回のあらすじ↓
「発車します」「動きます」「曲がります」「止まります」「ドア開きます」
…というような車内アナウンスはよく聞くことが出来る。定番の言葉だ。
場合によっては頭に「バス」と動作の主体が添えられるをこともある。これも定番だ。
昨日の帰りに乗ったバスの運転手さん。
これが少し面白かった。
俺が乗車し、発車する際に、
「バス動かします」
!!
このパターンは初めて聞いた。
動作の主体が、運転手さん自身である。
俄然興味が出てきた俺は、それから10分程注意深くその運転手さんの言葉を聞いていた。
すると、普通に「動きます」「曲がります」とも言っている。
ざっくり、「動かします」と「動きます」の比率は半々くらいな印象。
なんとなく自分自身の感覚だと、「動かします」と「動きます」、使うならどっちか片方だけだと思う。
両方を使うということ自体にとても感慨を受けた。
意識しないとなかなか「動かします」の方は出てこないと思うのだが、どうだろう。
まあ、もはや身体に染み付いた言い回しになっているのだろうけれども。
「動かします」。
誰が?自分(運転手)が。
何を?バスを。
伝える相手は?乗客に。
私が今からバスを動かします皆様、ということだ。省略せずに言えば。
ここに何らかのただならぬ意思を感じるのは俺だけだろうか。
降りる際、思わずプレートに目をやって運転手さんの名前を確認してしまった。
印象的なアナウンスのときはそうしている。
日本語、いとおもしろし。
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