第一種衛生管理者試験 2

2024年08月18日 10時16分00秒 | 巻二 起居注
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1衛生管理者を目指すまでここまでの人生を振り返るに、私は「受験勉強」が嫌ではなかったな、と思う。「受験勉強」が好きだったとまでは言えないけれど、楽しんでい...

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2 挫折

最初に、年度初めの早い時点でまず試験の日程が知らされた。受験日は8月1日。その時点で、およそ4か月先である。

そして、我が所属団体の担当部署から、2冊のテキストと1冊の問題集が送付されてきた。いずれも分厚く、一見して近寄りがたい代物である。





さて、どうやって準備を進めたものか。


学生時代とは異なり、流石に「受験勉強」オタクとしての本領がすぐに発揮されるには至らなかった。何しろ、受験動機が完全に受動的であり、自分にとっての功利的魅力が見出しにくいので、モチベーションも上がらない。そして何よりいいオトナとなった今では、物事をいかに先延ばして手を抜くかという思考が優先してしまう。


加えて4月に起きた母親の死去、その後のゴールデンウィークが、勉強に手を付けない理由となってしまい、ようやくその気になったのは5月も半ばを過ぎたころであった。

そもそもこのテキスト類が職場からの無償配付なせいで、切迫感を欠いてしまうのかな。


…さて、どうやって準備を進めたものか(2回目)。


何しろ衛生管理者なんて未知の領域すぎる。中学高校や自動車学校とは違い、授業を受ける訳ではない。そうなるとまずは目の前にあるテキストを開いてみるしかない。

うーーん、、、

予想以上に未知のお話のようだ。従業員が何人以上だと衛生管理者が何人必要、みたいな冒頭の章からして、覚えることが非常に多そうだ。しかも繰り返すが、これまでの人生で全く縁がなかった分野だけに、目にする単語がほとんど初見である。


しかしそんなことを言ってもしょうがない。テキストを一通り読み進めよう。毎朝職場に着いてからの空き時間30分程度の間に、蛍光ペン片手にひたすら目を通す。一応仕事が休みの日も自宅で同じくらいの時間を割いた。

そしてすぐに気が付いた。テキストをいくら読み進めても、全く頭に入らない。すらすらページをめくることは出来るが、文字通り上っ面だけ。頭に何も残っていない。

作業環境測定、局所排気装置、いろんな防塵マスクに防毒マスク、、、訳が分からない。


さらに、上下2巻のテキストのうち下巻は、よくよく見るとひたすら法令集になっているではないか。

うーん、手ごわいな。


そんな折、昨年この試験を一発合格している部下が言うには、テキストは使わず問題集だけで勉強したと。

なるほど。まあそうだよね。一応順番としてテキストから問題集に進もうと律義に考えていたが、短期間の独学に最適な勉強法じゃない。結局、2週間ほどでテキストを置き、同様に配付されていた過去問問題集に取り組むことにしたのだった。




続き↓


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