ここまでの人生を振り返るに、私は「受験勉強」が嫌ではなかったな、と思う。
「受験勉強」が好きだったとまでは言えないけれど、楽しんでいた、とは言える気がするし、もっと正確に言えば、「受験勉強」マニアもしくはオタクだったのかも知れない。
これは、入試に限らず校内の定期試験などにも言えることなのだが、試験日程に合わせて2週間分くらいの勉強のスケジュールを立てたり、参考書や問題集を吟味したり。
もちろん、試験であるからにはより良い点数を取るのが至上命題なのだけれど、それと同時に試験に向けた準備や進捗管理を楽しんでいたのだ。
そういう意味で、高校受験や大学受験の時期に限っては自分の趣味の一つと言えたと思う。
ただしたまには例外もあって、就職の際の筆記試験などは、そもそも進路に対して確固たる意志やモチベーションがなかったことから、ぶっつけ本番のやっつけで臨むこともあった。
そんな私であったが、就職して以来、昇任試験を除きいわゆる「受験勉強」とは全く無縁のまま過ごしてきたところ、ここにきて衛生管理者なる資格の試験を受けることになったのである。
その理由としては、今年の4月から私が就いたポストが、事業所の衛生管理者を兼ねる立場となり得るものであることによる。
と言っても、それは私のポストに限定されるものではなく、他にもこの資格を既に持っている同僚が複数名いるので、今自分がこの資格を取らなかったからと言って直ちに支障が出るものではないけれど、今後の人事異動(人の入れ替え)を考えれば有資格者を複数名確保しておくことは当然と言えば当然なのである。
一方、仮に今回の受験を失敗したからと言って、私の職位や配属先にマイナスの影響が生じるものではないし、給与や人事評価に及ぼす影響も全くない。
逆に、資格を取ったからと言って昇進する訳でも昇給する訳でもないのだ。
まとめると、私が今第一種衛生管理者資格を取得することにより、職場の有資格者が増えるという組織管理上のメリット以外に特段の影響はなく、一方で資格が取れない場合は周囲から見て見栄えが悪いというものなのである。
なにしろこの資格の合格率、受験者全体だと半分程度なのだが、わが所属団体での受験者に限ると「受かって当たり前」レベルらしいのだ。つまり、落ちたら結構恥ずかしいということだ。
そもそもこれまで、衛生管理者などという資格があること自体全く知らなかった私にとって、50歳を超えてチャレンジするこの「受験勉強」は、難易度も進め方も何もかも手探り状態で始めることになった。
これまでの「受験オタク」としての自負は未だにあるし、落ちる訳にはいかない、落ちる訳もないというぼんやりした自信を抱きつつ。
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