上岡&ヴッパータールの7番

2010年07月04日 20時13分44秒 | 巻七 ブルックナーが私に語ること
通常4000円くらいのはずが、なぜかHMVで瞬間的に908円(笑)
しかもあっという間に完売になってるし。
そんな貧民が偉そうに感想を書き込むブログがここです。

ブルックナー交響曲第7番
上岡敏之指揮・ヴッパータール交響楽団
TDK

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とにかく、「遅い」ことが有名な演奏。90分!
ちなみにお気に入りのヨッフム&ドレスデンで70分弱。
覚悟を決めて聴いてみた。
第二楽章の一番いいところで、
近所のスーパーにお使い指令。おいおい。

ブルックナー音楽に対する印象はいろいろあれど、
第7番は俺にとって、ある種肩すかしの曲。いい意味で。
重厚な前半楽章に比べ、特にフィナーレは「軽い」と言われても仕方なかろう。
だが、そ れ が い い 。
この「裏切られ感」というか「あれ?こう来るわけ?感」が。
そして、微妙にせせこましくさらっと終わる。
ここに萌えるのは俺だけか?

そうした文脈からこの上岡盤をみてみると、
フィナーレがいかにも重厚壮大。
ここをどう考えるか、だw
好き嫌いというか、感覚的にどうか?となれば、
俺は「ここまでしなくていいれす」という感じか。ああ偉そうだ。

それはともかく、単にテンポが遅いことによる「色もの」感は全然ありません。
某指揮者の「夜の歌」と違って。なんてな。
アダージョの美しさも特筆もの。
あの「ワーグナー葬送」も、予想外の素晴らしさ。
ワーグナーチューバの音塊がガツンと届く。
まだまだ細部に宿るものは多そうだ。
1回聴いただけでああだこーだはやはり無茶。

上岡さん、先日朝日新聞で紹介されていた。
極度の引っ込み思案だったんだって。
そして、挫折してホテルマンに。
まあいろいろ興味深いエピソードであった。
演奏者の人生の背景なんか、実は音楽を鑑賞するうえで邪魔でしかないのかも知れないがね。

…と、人倫規程大逆罪の大貧民が申しております。

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