つりビット「プリマステラ」

2022年03月02日 08時13分00秒 | 巻二十三 アイドル
ここ数日、何度も何度も繰り返し聴いている。
つりビット「プリマステラ」。

3年前にリリースされた曲。
この曲を以て、このグループは活動を終えた。

そんな音楽を、いま聴いている。
特に深い縁がつりビットさんと俺との間にあったわけでもないのに。

いまさらかよ、と言われればまさにその通り。




この「プリマステラ」を初めて聴いたのは、2019年1月12日だった。

日付については間違いない。
なぜなら、足掛け九年間のアイドルオタク活動における全ての現場記録を俺は残しているから。
記録は嘘をつかない。伊達に史学専攻じゃないぞ。

それで、3年前の1月12日。
その日は利府のイオンで広瀬学園のインストアライブがあり、そこからEBeanSのHMVへ回したのだ。つりビットのリリイベに。

つりビットを観るのは、その数年前のTIF(スカイステージ)以来だった。TIFの観覧記録までは逐一残していないので年次は曖昧。


で、そのリリイベ会場で、グループ解散のことを知る。
リリイベ開始までの時間、店内にはこの「プリマステラ」がずっと繰り返し流れていた。
狭い店内に、密集するオタクたち。

ああ、とてもいい曲だな、と、その時も強く思った。集団の最後方の位置で。

なのに、CDを買うこともなく帰ってきたんだよな。
今にして思えば信じられないけれども、当時の俺の行動の理由は何となく分かる気がする。

つまり、CD買うからには特典会に参加したい。
ところが、会場は猛烈な混みようで、既にその日二番目の現場参加である自分には体力的にキツイ。
しかし当時のバカな俺は、特典会参加権を保持しながら(特典会を)干すことがとてつもなく損なことに思えて、だったらCDも買わなくていいや!
みたいな。
信じられない。解散することも知っていたのにね。一期一会。
斯くもバカなのである。


その後月日は流れ。
プリマステラが良曲だというのは勿論覚えていたが、改めて聴こうという迄には至らなかった。タダでYouTubeに上がっているのにね。

そして、サブスク生活を始めたなかで、思い立って聴いてみる。
せっかく定額を払っているのでいろんな音楽を聴こうという気持ちにさせるのがサブスクの効用?


聴いた、聴いた。プリマステラ、素晴らしい音楽であることを改めて。間違いない。

まずはAメロの歌詞が夕暮れの光景を見事に描ききって。鮮やかに目に浮かぶ。
Bメロで少し控えめに、低い旋律で想いを探る。
サビは言わずもがな。数多のアイドル楽曲の中でも抜きん出たエモさ(死語)。
そして、落ちサビに辿り着くまでの疾走し膨れ上がってくる情感!
この落ちサビ前は本当に秀逸。ドラムも好き。

恐らく、活動を終えるメンバーの気持ちにシンクロした歌詞なのだろう。

こんな素晴らしい曲を当時一身に浴びて彼女達を見送ったつりビットのオタク達は幸せだったろうな。すこしうらやましい。


ほぼ完全に部外者であるこんな男に、今さらこんな評価をされても迷惑かもしれないけれども。
メンバーの名前すら全く知らないこんな人間に。

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