帰省の際のいつものあれ。
実家地元の旧市街の小さな本屋。
個人経営ではないが、地元企業が少なくとも半世紀前から営業している。
昭和の御代にとてもお世話になったせめてもの恩返し(恩返し?)に、年に数回の帰省の時に必ず何冊かの書籍を買う。
ただそれだけのルール。
だいたいの場合、新書を買うことが多い。
新書縛りはルールに無かった気がするが。
昨年くらいから、陳列の異変があることに気がついていた。
コミックの棚が拡張され、割を食った形で新書コーナーはだいぶ縮小された。
わかりやすくイメージを言うなら、大型の書棚1個分が容量半減した感じ。
陳列変更前は、岩波講談社中公文春辺りの主要どころの毎月の新刊タイトルは概ねカバーされていた。
しかしながら、今では最近の新刊がほとんど置かれていない。
ひょっとしたら数ヶ月新規入荷していないのではないかと思ってしまうくらいに。
今回、新書については食指が動かなかったな。
中公の「柴田勝家」とか、興味が無いわけではない(機会があったら読んでもいいかなという)タイトルもあったが、なんか無理矢理感があって。
と言うわけで今回の購入は、米澤先生の。
文庫落ちを待っていたということは胸張って言えることではない。
今回はこれにとどまらず、番外編がある。
上記買い物の翌々日。
地元の町からクルマで30分程の港町にある書店。
こちらはそれなりに名の知れたと思われる全国チェーン店だ。
食料品の買い物のついでに、偶然のめぐり合わせもあって訪れた。初訪問。
大津波被災地のど真ん中にある店。
都市規模や人口の稠密度から考えれば、規模はかなり大きい方だと思う。
吸い寄せられるように新書コーナーへ。
初めて訪れた書店では、新書の棚をチェックすることが多い。
自分との相性がそれでわかる。
で、こちらの書店の新書棚。
おおー、、予想以上に充実している。
流石に仙台市中心部の大規模書店と比較することは出来ないが、同都市圏ロードサイドのTSUTAYAあたりと比べれば断然豊富。
特に新刊は大体揃ってるな。
思わず、挨拶代わりに二冊購入。
町本屋ゲームのレギュレーション上、このお店は対象にならない。
なぜなら昔馴染みの思い入れが無いから。
しかし、かなり人口も減ってしまっているであろう復興途上の町における貴重な「良質な」書店を少しでも応援するつもりで、今後も機会があれば訪れよう。
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