二夜連続ドラマSPのだめカンタービレinヨーロッパ

2008年01月06日 00時04分03秒 | 巻十 クラシック音楽・吹奏楽
「ラヴェルって…いいな」

これは、
のだめの初リサイタルを主催したモツアルト狂の城主さんが
のだめの破天荒なラヴェルを聴いて漏らした言葉だ(台詞は原作より)。

この感覚って、実はとても大事なんだよなあ、と
改めて思ったのだ。

どういうことか、というと、
普段「つまらない」とか「興味がない」と思い込んでいる音楽でも、
ふとした弾みで(それは大概の場合不意打ちである)
ああ、こんないい曲だったのか、と覚醒することがある。

と。

自分にとってそれは例えば
クーベリックによって知らされたドヴォルザークの7番とか。

専門的な楽典の知識なんかなくても、
これだーっという感覚は不思議とあるものなんだろう。
それは、演奏の巧拙というよりはむしろ、
古い言葉でいえば「フィーリングが合う」という感じか。

…などということを
今夜のシーンを観ながらぼんやりと考えたのだ。

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第一夜は千秋のコンクール、
第二夜はのだめのリサイタルを軸に描いていた。
省略されたエピソードも当然少なくないが、
この尺のドラマなんだからこんな感じなんでしょう。
どうするのか?と思われた、
フランス語とフランス人(とロシア人と中国人)の描き方も、
なるほどうまくまとめられていた。

ただ、ここまで切り詰めてまとめてしまうと、
続編が作りにくい気もするなあ。話の展開的に。
個人的には、山田優を少し見直した自分ガイル(笑)

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えーと、千秋がRUIと共演したのは
この曲になっていましたよね?

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番
アシュケナージ(ピアノ)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ハイティンク指揮
ユニバーサル ミュージック クラシック

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今回の千秋の演奏は、なんかカッコよかったです。
終曲の締め方。
こういう感覚も、冒頭で言ったところの
「ラフマニノフの3番って…いいな」
なんでしょうか。

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2 コメント

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2日とも録画 (クマッチ)
2008-01-06 00:43:32
アニメもドラマも、"目に付いた時くらい"しか
観た事無かったのですが、さすがに録画しました。

ドラマまでのストーリーをスタートにして今回の
特番は組まれましたが、この特番のストーリーが
(有るか分かりませんが)ドラマに受け継がれる様
な作りにはなっていないように思えますので、こ
れはこれで完結したストーリーと捉えるべきなん
でしょうね。
でも、予備知識無くても楽しめましたよ。
今日の分はエンコ中なのでまだ観てませんが・・・。
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クマッチさん (朱 厚照)
2008-01-06 11:19:02
原作や曲の背景を知っていると、「そう来たか!」とか突っ込みながら観る楽しさ?がありますが、予備知識なしでも確かに楽しいかもしれません。

普段はテレビ界を腐してる私ですが、5時間完結ドラマによくまとめたものだと色んな意味で感心するところです。
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