小林よしのり・宮台真司・東浩紀「戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島」

2015年11月14日 17時36分20秒 | 巻十六 読書感想
実は、池上彰・佐藤優「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」と同時に買っていた。
全くの偶然だったのだけれど、二つの本はまるで対になっているかのよう。
方向性が正反対という訳ではない。
基本、日本の現政権には批判的だし、
沖縄の現状も政権に批判的な目で語っている。
それなのにこんなにも論調が違ってくるっていうのが面白いな。
この3人は(宮台と小林は?)佐藤優に批判的。
同時期に対照的な本を読めたことに幸せを感じたい。

そう言えば、両書にはへんな共通点もある。
30年戦争の帰着点である「ウェストファリア条約」に言及してることだ。
これも楽しい!

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戦争する国の道徳 安保・沖縄・福島 (幻冬舎新書)
クリエーター情報なし
幻冬舎


小林よしのりは
90年代初頭には、週刊金曜日に寄稿してもさほど違和感なかったのに
一世を風靡した「戦争論」によって、結果的に世の中に大きな影響を及ぼした。
これは、誰かの受け売りではなく、
当時の空気を確かに自分自身で嗅いでいたから言える。右傾化に加担した。

そんな小林が今になって言う自主防衛しての中立、対米追従への批判は
俺の心情とリンクするところ多し。
何だったんだろうこの15年間はw
俺だって始めはゴー宣愛読してたんだわ笑

小林って、ピュアなのかな。
影響受けやすいとか?知らんけど。

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宮台の小林に対する二人称「よしりん」

これはキモい。これだけはいけ好かない。
それ以外の宮台は嫌いじゃない。
話が長くなるところも含め。

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東さんのツィッターは最近フォローし始めた。

今日は例のパリの事件。
…なんかね。

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宮台氏(敬称有無はその時の気分)の過去の経験が、
今の氏の立場のルーツとなっていたそうだ。
1977年の、米軍ファントム墜落事件。無辜の日本国民が犠牲になった。

じつは俺もこの事件には強烈なトラウマ?がある。

いつ頃だろう、小学校か?年代で言えば1980年前後か。
この事件をテーマにしたテレビドラマが放映されて
俺はたまたま、寝室で見入ってしまったのだ。

そこでは、対米関係に配慮する糞のような日本の政治家とか
何の前触れもなく人生を滅茶苦茶にされた被害者の苦痛が描かれていた。

この記憶が、やはりある程度の割合で
その後の(そして今の)自分自身の思考のルーツの一つになってる。

たかがドラマ、ではあるけれど。

そんな感じで、宮台さんには今回改めて
少しばかり共感が増した。

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先日、ゲンロンカフェにて
この3人の鼎談が行われたらしい。
5時間とかwwwアホか(褒めてます)

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