正解なんて一つではないんだよなあ、という話。
とある苦情の電話を係長が長々と受けている。
原因は当方(係長の部下)。
本来、謝るしかない案件。
詳しい経緯は省くが、何度かのやり取り。
私も一度電話を代わった。
しかし、原因は当方とは言え、相手の主張は多少度を超えており尋常ではない。
そして係長の奮闘の結果、相手の要求は一点に絞られた。
最初の原因を作った担当者からの直接の謝罪が欲しいと。
どうしましょう、と係長から相談された。
この手の話、普段の私の判断基準だと即断で却下である。
部下の不手際は上司の責任。
この場合だと係長が最後まで受けるべき。
ここまでエスカレートした相手に対し、担当を前面に出すべきではない。
そんなこといちいちやってられない。
そう考え、係長に対し自分で最後まで対応するよう指示。
ところがまあ、相手も粘る。
なんとしても担当者からの謝罪を貰いたい。
いや、こうも言い出した。
すなはち、担当者が謝罪する意思があるか、担当者自身に確認してくれ。
謝罪するつもりがないならそれで仕方ない。
??
新しいパターンである。
謝罪するつもりが無いわけでは無いが、ここで易々と担当者を押し出したくない。
結局今度は担当者が粘着され責め立てられることは明白。
うーん。
相手と何度もやり取りしている係長に思わず投げかける。
どうする家康?
係長曰く、
担当者からまずは謝罪させ、長引くようだったら自分(係長)が引き取ると。
こういう場合、最も相手の間合いを分かっている人間に従うのが上策だろう。
結局。
担当者からの直接の謝罪を、相手は呆気なく受け入れ。
長時間すまなかったな、という謎の労いが係長に対し発せられた。
即座に事案対応完了。
え、
そうなの。
担当者からの謝罪を頑なに拒んだ私の判断が、結果的に間違っていたのか。
引き延ばしたのは私か。結果的に。
いやあ、、
わからんものだね。
日々、経験値を積み上げていく。
五十にして惑わず。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます