ヨッフム来日公演の7番

2006年05月28日 10時34分00秒 | 巻七 ブルックナーが私に語ること
オイゲン=ヨッフムが亡くなる半年前に残した来日公演の録音。

ブルックナー「交響曲第7番ホ長調」
アムステルダム・コンセルトヘボウ
1986年9月:東京

---------- キリトリ -----------

昨日購入。
自分は知識も音楽耳も無いので、
聴き比べなどする資格も無い。
だから、いつものとおり印象の殴り書き。

---------- キリトリ -----------

第1楽章 22:59
第2楽章 28:03
第3楽章 11:28
第4楽章 14:55

あんまり演奏時間を数値として扱うのは好きではないけど、
この演奏はそんなこともさせてしまう。
テンポが押しなべてゆっくり!とてもゆっくり。

ちなみに
おなじヨッフム&ドレスデン国立盤だと
21:05
25:54
10:02
12:25
カラヤン&ウィーンフィルだと
19:40
23:15
10:11
13:00
朝比奈の「聖フローリアン」盤でさえ
22:49
25:01
09:34
15:23

…特に第2楽章と第3楽章の「遅さ」がよく判る。
単に時間がかかっているだけではなく、
十分にじっくりと歌い、
そして深いところを浚っていくような。
それでいて、ヨッフム独特の「揺らし」も健在。
いつも聴くには疲れるかもしれないけど、
スケルツォの歩みは異様なまでの感触を耳に残す。

自分がもしこの会場にいたら、
身体中の穴という穴から
よくわからない液体が垂れ流されてしまっていたかも知れない。


---------- キリトリ -----------

以下その他の独り言。

もともとこの演奏は、
下品な「ブラボー!」の声が非難の的?だったみたいだけど、
このCDにはブラボーも拍手もカットされていた。
おかげでLIVEらしくないと言えばらしくない。

アダージョの打楽器、
ドレスデン盤とは違い、シンバルだけ無し。
寂しいけど、これはこれで好きなんだよねー。

この曲で一番自分が大切にしたい部分。
それは、アダージョ終盤の葬送曲。
この演奏で聴くと、なぜかとても「寂しさ」を感じた。
ドレスデン盤だと、それは確かに「嗚咽」だったのに。
どっちもいいけど、
どっちかっつーと「嗚咽」の方が好きです。

指揮者の晩年って妙にテンポがスローになる?
バーンスタインの印象のせいか。

---------- キリトリ -----------

とかなんとか、
ここの場で全てを語ることは到底できない。
そもそも、まだ5回ぐらいしか聴いてない。
たぶん、自分はまだ何も判っていないのだ。

---------- キリトリ -----------

★蛇足
…それにしても
この「超遅」第3楽章を初めて聴いたときは唖然だった。
えーと、全然別の曲じゃないすか(笑)
聴いたこと無いけどチェリビダッケとかもこうなの?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宇多田ヒカル 「traveling」 | トップ | F1 モナコGPをみて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿