宇多田ヒカル 「traveling」

今夜、街頭のみなさん。
路頭の人民諸君。
革命の時間です。
あした、決起します。
決めちゃいました。

traveling 宇多田ヒカル 東芝EMI このアイテムの詳細を見る

他人（ひと）から与えられることを期待し
他人に与える努力をせずに
いや　というか
与えているつもりで実は
何のことのない自己満足だったりとか

そんな全てのクソ喰らえな
　抑圧された日々
僕に河岸まで近づくことを三度まで強いた
　抑圧された春

だれも僕を馬鹿にしているわけではなく、
どこにおいても　君を冷笑しているわけではない。

誰かが寄ってたかって皮肉な嘲笑を捧げてきたら、
僕は喜んでその嘲りを頂こう。
月桂樹の代わりに
アネモネの輪を掲げよう。かと思う。

「聞かせたい歌がある
　エンドレスリピート」

話したい言葉
仕舞い込んだはずの言葉
踊りだしたりした言葉たち。
所詮、それは電信電話だろうがメールだろうが、
虚像の無常な応答でしかないということに
気づくべきところ。
君とかあなたは多分、すでにそれを知っていた。

もうちょっと適当に
もうちょっといい加減に
もうちょっと大人びて
もうちょっと賢く、
そうあれたらどんなにか良いだろう。

仕事はてんで適当なのに。

----------　traveling　-----------

「目的地はまだだよ」

自分の歩んできた道に後悔など無い。
だってこんなにも宝物に溢れているこの場所があるのだから。
でも、
それ以上を望んでしまった
ある一時期の自分を
決して否定してはいけない、んでしょ。たぶん。

だから、目的地は見えません。
カニ望遠鏡でいくら覗いても
突撃工兵の突撃艇でいくら探っても
目的地なんて、周囲400000マイルには絶対存在しないのだ。

----------　Derby　-----------

だから、
明日、革命を起こそうかと思う。
My Revolution なんてものではない。
全てを巻き込む武装蜂起。
コミューン！のように。
熱き熱病の熱さの熱せられるままに
熱に浮かされた人民は
裸の皇帝の宮殿に突入するのだ。

待ち受けるは近衛兵。
それは選りすぐりの第1親衛軍。
国家主席が、ウクライナの前線に投入せずに
首都に温存した新鋭部隊。
その弾幕の只中に
コミューンの群れは英雄的突撃精神をもって走り行くのだ。


僕は　後方でこっそり　覗いていようかと思う。