罹災的証明

2011年05月17日 22時31分01秒 | 巻二 起居注
今週1週間は応援業務で
終日被災者の皆さんとじかに接する仕事です。

実際に被害にあった方々と直接話すのは実質的に初めてで、
なんというか、話を聞いていると
ここは「被災地」なんだなあと改めて実感。いまさらとか言わないで。

床上浸水とか、クルマを流されたとか、家の中がメチャメチャとか、
いろんな話を聞きとります。

変な言い方ですが、
いわゆる悲壮感というものをダイレクトには感じません。
2か月という時間のせいなのか、
ある種の諦念みたいなものもなるのか、
むしろ「表面上」はサバサバした印象の方も多いです。
もちろん、筆舌に尽くせぬ辛い経験を経ての「イマ」なんですよね。

意外と言っては何ですが、
我々に対する不平不満や文句は一切言われません。今のところ。
たぶん、秘めた感情はいろいろあるんだろうけど。きっと。
(ちなみに前職場にいた先月までは文句言われまくり)

俺は、「これも仕事だから」とかいう割り切りを持てません。
自分の出来ることは限られていて、単に「事務処理仕事」だけど、
それでも誠意をもって接したい。
それで、ほんの少しでも役に立ちたい。

あの方々の笑顔が、ほんとの意味での笑顔になることを祈りつつ。

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