てんとう虫(氷雨幻影)

2006年11月30日 23時47分00秒 | 巻二 起居注
もうなんか
他人と喋るのが億劫になる瞬間がある。
億劫というか、苦痛というか。

今夜がまさにそうだった。

もう仕舞いには、
周囲からくだらぬチョッカイかけられても
シカトを決め込んでしまった。
ここまでひどいのは珍しい。

だってしんどいんだもん。
ごめんなさいね。愛想よく出来なくて。
堪忍してください。調子よく笑えることは
意外と難しいんだよ。

雨の中佇んでいた。
傘をささないでいた。
傘をさして、いた。
僕はもう、
何も話したくない。
何も離せない。話せない。

「てんとう虫」を、聴いている。
繰り返し、繰り返し。
いっそ言葉を失うことが出来れば。
いっそコミュニケイトの無意味性を宣言できたら。



わかった。
誰とも話せないというよりは、
誰かと話せないというよりは、
たぶん
こんな自分と対話することが
死ぬほど苦痛なのだ。
自己嫌悪(自己嫌汚)などという茶化したレベルではなく、
自分と話をしたくないんだな、と
そんな気がちょっとした。

「てんとう虫」を聴いてゐる。
わからない。なにもわからない。


帰り際に欝男之友人と喋っていて
すこしほっとした、と一応付け加えておきます。

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