さっき、不可解な体験のことを書いたら、
もうひとつの不思議な思い出が甦った。
だから、書かせられる。いや、書いてみる。
今から6,7年くらい前だろうか。
実家の隣町に住む伯母さんが死んだ。
まだ若い人だった。
それは大晦日の夕方で、
勤務先の目の前の国道を横断していて、
車に轢かれたのだった。
やっと仕事が終わり、
さぁ年越しだ、という矢先の事故だった。
年末ということで帰省していた自分は
取り急ぎ搬送された病院へ。
結局亡くなったため、その伯母の家へ向かった。
この時ほど、紅白歌合戦が「他人事」に見えたことはなかった。
故人を迎える準備なんかをいろいろ手伝ったりした後、
帰宅することになった。
時間はとうに深夜になっていた。年を越していたかもしれない。
田舎のことで、真っ暗な駐車場。
ひとりで車に乗り、移動しようとハンドルを切った矢先、
その声は聞こえたんだ。確かに。
今でも、少し鳥肌が立つ。
「そこでいいよ」
厳密に覚えていないので、言葉はやや違うかもしれないが、
確かにその声は、自分の車の移動を「誘導」してくれたんだ。
女性の声だった。
カーオーディオは一切鳴らしていなかったことは直後に確認したし、
自分以外に誰も乗っていなかった。
車の外には家族達が立っていたけど、
真冬のことで窓は閉めていたし、
車外からのこもった声なんかでは絶対なかった。
いやむしろ物凄く鮮明で、
自分の足元というか手元というか、
たとえて言うなら灰皿のあたり?から
くっきりとか細い声が。
ハンドルを切るときとかの動作音がそう聞こえたのかなとも思ったけど、
でもやはりそうじゃない。言葉として聞こえたのだ。
帰路の十数分、自分は運転しながら無言だった。
怖かった、というかなんというか、兎に角、
精神的に?何も話せない状態になっていたのだ。
その後も、誰にもこの出来事を話すことはなかった。
オチもなにもない話だが
もしあの叔母さんが自分の運転を誘導してくれていた、ということだったとしたら、
ちょっと切なくなる。
---------- キリトリ -----------
あ、ここまで書いてもうひとつ
死にまつわる不思議な体験を思い出した。
日を改めてもいいんだが、そこまでする話でもないので、
今夜書いてしまおう。
長文ウザイ方は、離脱してください。
小学生~中学生の頃
近所に、あるおばあさんがいた。
当時の友人の家で「お手伝いさん」的なことをしていたこともあり、
結構親しくしていた人だ。
中3の時、弟が交通事故で入院したときのことだったろうか。
母親が看病かなんかで何日か家を空けたことがあった。
そして、代わりに食事を作ってくれたのが、そのおばあさんだった。
それほどに世話になった、ということだ。
ある夜部屋で寝ていると、ふと目が覚めた。
畳の上を、「なにか」が動いている。
それも結構長い時間。
サササッというかサーサーというか。
虫が歩く音とも似てるが、それまでそんなことはなかった。
あのおばあさんがその夜亡くなった、という事を聞いたのは次の日だった。
なんの根拠もないけど、
あぁ、来てくれたんだな、と心からそう感じたのだ。
もちろん虫だったのかもしれないけど。
…オチなどないのだ。
もうひとつの不思議な思い出が甦った。
だから、書かせられる。いや、書いてみる。
今から6,7年くらい前だろうか。
実家の隣町に住む伯母さんが死んだ。
まだ若い人だった。
それは大晦日の夕方で、
勤務先の目の前の国道を横断していて、
車に轢かれたのだった。
やっと仕事が終わり、
さぁ年越しだ、という矢先の事故だった。
年末ということで帰省していた自分は
取り急ぎ搬送された病院へ。
結局亡くなったため、その伯母の家へ向かった。
この時ほど、紅白歌合戦が「他人事」に見えたことはなかった。
故人を迎える準備なんかをいろいろ手伝ったりした後、
帰宅することになった。
時間はとうに深夜になっていた。年を越していたかもしれない。
田舎のことで、真っ暗な駐車場。
ひとりで車に乗り、移動しようとハンドルを切った矢先、
その声は聞こえたんだ。確かに。
今でも、少し鳥肌が立つ。
「そこでいいよ」
厳密に覚えていないので、言葉はやや違うかもしれないが、
確かにその声は、自分の車の移動を「誘導」してくれたんだ。
女性の声だった。
カーオーディオは一切鳴らしていなかったことは直後に確認したし、
自分以外に誰も乗っていなかった。
車の外には家族達が立っていたけど、
真冬のことで窓は閉めていたし、
車外からのこもった声なんかでは絶対なかった。
いやむしろ物凄く鮮明で、
自分の足元というか手元というか、
たとえて言うなら灰皿のあたり?から
くっきりとか細い声が。
ハンドルを切るときとかの動作音がそう聞こえたのかなとも思ったけど、
でもやはりそうじゃない。言葉として聞こえたのだ。
帰路の十数分、自分は運転しながら無言だった。
怖かった、というかなんというか、兎に角、
精神的に?何も話せない状態になっていたのだ。
その後も、誰にもこの出来事を話すことはなかった。
オチもなにもない話だが
もしあの叔母さんが自分の運転を誘導してくれていた、ということだったとしたら、
ちょっと切なくなる。
---------- キリトリ -----------
あ、ここまで書いてもうひとつ
死にまつわる不思議な体験を思い出した。
日を改めてもいいんだが、そこまでする話でもないので、
今夜書いてしまおう。
長文ウザイ方は、離脱してください。
小学生~中学生の頃
近所に、あるおばあさんがいた。
当時の友人の家で「お手伝いさん」的なことをしていたこともあり、
結構親しくしていた人だ。
中3の時、弟が交通事故で入院したときのことだったろうか。
母親が看病かなんかで何日か家を空けたことがあった。
そして、代わりに食事を作ってくれたのが、そのおばあさんだった。
それほどに世話になった、ということだ。
ある夜部屋で寝ていると、ふと目が覚めた。
畳の上を、「なにか」が動いている。
それも結構長い時間。
サササッというかサーサーというか。
虫が歩く音とも似てるが、それまでそんなことはなかった。
あのおばあさんがその夜亡くなった、という事を聞いたのは次の日だった。
なんの根拠もないけど、
あぁ、来てくれたんだな、と心からそう感じたのだ。
もちろん虫だったのかもしれないけど。
…オチなどないのだ。
何も見えて無いんですけど、糸にひっぱられるように、目が追っていました。
何かが部屋の中を移動するのを確信してました。
別に怖くは無かったです。
その日
隣家の娘さんが病院で亡くなっていました。
決して科学的には証明できないことなのかもしれませんが、
自分が体験したことも考えあわせ、やっぱり「そういうことってあるんだな」と思います。
あと、なぜか「怖い」とは感じないものなんですよね。たぶん。