竹内正浩「地図と愉しむ東京歴史散歩」

2011年11月23日 09時32分32秒 | 巻十六 読書感想
たとえば、
「この辺りは一見変哲のない街並みだけど
 実は百年前にはこんな感じになっていて
 ほらその証拠に現代の地図でもこの辺りに痕跡が残っているでしょ」
…みたいな話が、俺は激しく好きな訳です。

さらには、
カーナビの地図見ながら、
この道路は不自然に斜めに交差してるなあ。
昔の道筋はたぶんこうだったんだろうなあ。
とか
この道路は明らかに都市計画道路の未成線だけど
どこに続くはずだったんだろう。
とか。
そんな妄想も好き。

だから、本書はどストライクです。

カラー版 地図と愉しむ東京歴史散歩
クリエーター情報なし
中央公論新社


以前から手元にある東京の地図(昭文社の文庫版)を同時に開きながら読みました。

文庫地図東京
クリエーター情報なし
昭文社


新書と文庫ですから、左右の手で同時に開く(しかもページを検索しながら)のははっきり言って苦行です。
だが、それがいい。
 ※ウェブの地図を利用するのがたぶん賢いのでしょうが
  感じ出ないんだよなあ。アナログ派。

山手急行の話と廃線分譲地の話、こういうのは特に楽しいね。どっちも鉄道ネタか。
あとは水道道路も。

本書を読みつつ、改めて当該地域の地図を食い入るように眺めると、
なるほど、見えてきます。江戸や明治の街並み。

無理を承知であえて贅沢を言えば、
井の頭通りとか荒川とか言われても
実生活上の実感(つまりは土地勘による共感)が抱けないこと。
それはそうです。宮城在住ですから。

てことで、仙台版(宮城版)でこういうの読みたいなあ。
すでに出ているのかも知れませんが。
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