加古隆「パリは燃えているか」（続）

今宵はこのＣＤ。
前にもちょっと触れた、ＮＨＫ「映像の世紀」サントラ。

冬景色に妙に合う音楽。

なぜなら。
この曲をはじめて聴いた日、つまりはこの番組を初めて観た日が、冬の日だった。
具体的に言うと、
１０年近く前？の、安比スキー場の民宿の夜。
たまたまつけたテレビで、「映像の世紀」の民族紛争の回が放映されてて。

旧ユーゴの内戦を体験した女性の手記。
「敵側の民族」の男にレイプされ身ごもった。
自分はこの「混血児」たる子供を、
民族和解の願いもこめて敢えて育てていくんだ、
というような内容だったかと思う。ちょっと違うかもしれないけど。

それは正直衝撃的で…。
そして流れてたのがこの「パリは燃えているか」。
脳天直撃だった。

そもそもこの「パリは燃えているか」という言葉、
敢えて（面倒なんで）何も検索せずに記憶だけで書くと、
1944年第二次大戦中、かのアードルフ＝ヒットラーが、
連合軍に目前に迫られたパリの街を焼き払えと命令。
しかし命を受けた者たちは美しき都が灰燼に帰すことを避け、
結果パリの街は守られた。
パリ陥落を聞いてヒトラーが言った言葉が、
「パリは燃えているか？」…
おめーら余の命令どおりパリを破壊したんだろーなゴルァ、と。

あ…半分妄想ででまかせ書いてしまった。
でも大体こんな感じだったと思う。
実話かどーかは知らないが。
あれほどに建築を愛し、確かパリの街も称えていた（ような記憶）独裁者。
その彼が花の都に放った「焦土」命令。
稀代の犯罪的独裁者を声高に非難するのは容易いが
そんな彼の心象風景を、もっと探ってみたい、とも思う。

だからと言うわけでは全然ないが、
「我が闘争」、現在必死に読書中。
何故必死かと言うと、内容が難しすぎて睡魔との「闘争」が必須だから。


業務連絡：
わたくしの「映像の世紀」録画ビデオを借りたまま１年以上返さないそこのきみ！
万が一このぶろぐに来てたら
そろそろ返していただけませんでしょうかゴ━━━━(# ゜Д゜)━━━━ルァw