野球種目消滅と落合監督。

中日ドラゴンズ落合監督。
現役時代からオレ流で知られた人だが
監督になっても相変わらず。

試合後のコメント一つとっても
「（報道陣には）分からないだろうが結構。」だの
「見てて分からなかったか。」だの
「（質問が）ないなら帰る。」だの、
新聞報道を読む限りでは
ワールド全開。

一人二人こういう個性がいたほうが面白いと思いつつ
ファンサービス的にどうなの…とは感じてた。
あくまでも紙面を通してなので
微妙なニュアンスや彼の心の内はわからんのだけども。

で、落合監督、また言ってました。
「それはそれでいいんじゃないか。もともとなかったもの。
　それにそもそもアマチュアのものだったんだから。
　プロは一年間通して勝負するものだ。」
（日刊スポーツ：2005/07/09）
野球がオリンピック種目から外されたことについてのコメント。

これを読んで、
彼に対する微妙な気持ちがだいぶ「正」の方向に傾いた。
いいこと言うじゃん。
ほかの野球関係者や報道の論調が
残念、さびしい、ショック…の金太郎飴の中で
さすが言ってくれる。

膨張しすぎた五輪大会の規模適正化という意味では
種目削減は賢明な解決策だと思うし、
世界的普及度の薄さ、
施設整備にかかる多額の費用、
そして
開催地英国での人気のなさや
消極的なMLBという裏事情も合わせて、
野球種目消滅は
「それはそれでいいんじゃないか」
と自分も感じる。

ペナントレースから選手を引き抜いて
（それもいびつな形で）
そうしてまで背負う国家の威信とかってなんなのか、と
最近の五輪のたびに思う。
長嶋という象徴天皇を担ぎ出してまで
護るもの、勝ち取るものってなんなのさ。
将来の野球界？少年たちの夢？
大人の事情まみれの創られた構造の中で？
同じギトギトの世界なら
目の前のペナントレースで精一杯のプレーをみせてくれ。

激しくプロ野球ファソである自分が
五輪野球は一切観てないし、
結果も関心なかった。
いいから早く帰国して
本来のゲームを見せてくれ、と
切に思っていた。

アマ云々については
同じ紙面でイチローのコメントも載っていた。
「五輪はアマのものになれば（いい）…
　その機会が取られてしまうのはどうなんでしょう」

以前のように、
アマチュア選手の最高目標だった五輪の姿が
もし戻ってくるのなら、
種目復活の必要も強く感じるんだけど。
たぶんそれでは視聴率取れないとか言って
一層復活は難しいのかな。
その点ではソフトボールの前途も厳しい。

こんな考えは
野球ファソの中でも超少数意見なんだろう。
落合監督、よく言ってくれたよ。
あと仰木監督も似たようなこと言ってたみたい。

救われたのはダルビッシュ。
「（興味は）ないですね。」
そう、
興味関心がない奴が
いてもいいんだよ。
五輪だろうがなんだろうが。
日本人は五輪好き？
勝手に決めてくれないで。

まだいろいろ言いたいこともあれど
収拾つかなくなりそうなので
しゅうりょう。