新谷かおる「エリア88」

二日間で読破。
何年ぶりだろうか。
小学生の頃集めたもの。
先日ここで少し話題にしてから、気になってしょうがなかった。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

「フランスでドイツワインを注文するなんて命知らず…」
こんな素敵過ぎる名ゼリフの宝庫な作品。
※そんなワインはこちら

登場人物たちは、とにかく一人語りが好きだ。
主人公風間真は「戦闘中に人生を語る詩人」である。
肩を並べるのは赤い彗星のシャアくらいだろう。
「エリア88」を読み終えると、
ふと独り言が多くなっている自分ガイル。

あと、次のコマで誰が何を喋るかだいたい覚えてたりもする。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

魅力の一つは、殆ど隙のないストーリー展開。
張られた伏線はほぼ見事に回収されていくし、
様々な「愛憎劇」が並行して展開し、破綻もない。
唯一、シンと神埼の出生の秘密は少々無理矢理？
あと、終盤はゼータやＶガン顔負けの死人続出。
それはともかく、壮大かつ緻密な大河ドラマだ。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

小学生の自分は、
このマンガでいろんな事を教えられた。

大企業を乗っ取る方法。
それどころか、
一つの王国丸ごとの乗っ取り方。
侵略されたとデッチアゲ隣国を侵略する策略。
マフィアのボスの養子になる手段。
孤立無援の大統領一家をクーデターから救うサヴァイバル術（地図の読み方つき）。
友人を裏切って
戦場へ送り込む手口。

どれもこれもこの世で使えないorz

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

この作品を語るには、千一夜が必要だ。