小林朋道「ヒトはなぜ拍手をするのか」

2011年06月28日 22時49分40秒 | 巻十六 読書感想
書名はなぜ「なぜ」が多いのか(笑)

特に、最近の俄かな新書ブームあたりから顕著だ。
竿竹屋はなぜ…ってのもあったよね。
狙いとしてはわかるんだが、もはやありふれ過ぎてウンザリというのもある。

まあ、そんなことはこの本の感想とは直接関係ない。

ヒトはなぜ拍手をするのか―動物行動学から見た人間 (新潮選書)
クリエーター情報なし
新潮社


なぜ拍手するのか。
なぜ電話で謝る時にも頭を下げるのか。
なぜデート中でも男は他の女に目が行ってしまうのか(笑)

そんな「あるある」な行動が解き明かされる。
動物行動学というやつらしい。
読んでしまえば、ああ、そうか、と。
少々難解な部分もあるが、それは俺の能力の問題。

笑ったのは、
なぜ部下は上司の冗談にオーバーにリアクションするか。って話。
確かに、その傾向はある。
自分が部下の立場でも、上司の立場でも。

部下からすると、
「私はあなた(上司)の利益のために行動しています」という無意識のアピールなのだそうだ。
非常によくわかる話で。

また、下位者の動作は大きなエネルギーを費やし、
上位者のそれは小さいと。
上司が席に座って部下を呼びつけるっていう例の場面だ。

だからなんだ、というモノでもあるが、
人物観察が好きな俺には興味深い。
ああ、この人はいまあの人に大きなエネルギーを消費して行動を起こし、
あの人に対する無意識な忠誠心を表現しているのだな、とか。

あいかわらず性格悪いな俺。

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