DVD「意志の勝利」

寝不足状態で観たせいか否か、
「見る者を圧倒する」という煽り文句ほどの圧倒は感じなかった。

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当時としては画期的な映像技術や技法が注目されがちな映画だが、
それらの要素も結局は、最後のヒトラーの演説の前にかすんでしまう。
…とか言うとかなり信奉者的だなｗ　半分は揶揄ということで。

この総統の演説、収録時間は決して長くないのだが、
聴衆の陶酔と熱狂を煽りつつ、自分自身もそれに陶酔し、
相乗効果で目が逝っちゃってるようにさえ見える。やはり面白い。
声の抑揚から身振りから、ここまで決めてしまう政治家は現代には存在しない。
すくなくとも現代日本には。
いなくてよかった、と思うのだ。

特典映像の短編「自由の日」は別の意味でよいです。
六輪装甲車や88ミリ砲や150ミリ榴弾砲（だよなあ）やら、
感涙ものの大活躍っ。
タイトル「自由の日」の脈絡が全然わかりません（笑）

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

ブックレットには、俳優の津川雅彦が一文を載せている。
これが大笑い。あー楽しい。
「夢は『大東亜戦争意義の勝利』映画化(キリッ」だそうだ。
この人、右翼だというのは知っていたが、
その手の言説を好んで読む機会が普段無いので、
こうして不意打ちで読まされるとその痛さに腹を抱えてしまう。
こういう輩には、「売国」を批判するその姿勢が一番「売国」やねんと
いつもの言葉を捧げておくしかない。
※毛沢東やビン・ラディン(←ママ）を非難することは出来ても、
　現実的に日本国土を「占領」し蹂躙しているアメリカ合衆国現政権には
　犬の遠吠えさえ出来ぬ腰砕けぶり哉。嗚呼！



このDVD、随所に以下のような趣旨の文章が表記されている。

本作を所謂「反面教師」とし、二度とあのような歴史を繰り返してはならないという現代社会への警鐘を人々に鳴らすきっかけにしたいと強く希望し、また改めて平和への想いを再認識したいと考えております。
（アマゾンの内容紹介より）

この文章自体については、まったく賛成。
だが、上記の津川の作文を併録していたら、
笑いネタにしか過ぎんのだがなｗ

だから、こんなキレイごと（とあえて言う）の白々しい言い訳を書かんでいいと思う。
別にドイツ人やらユダヤ人やらから批判を受けてもいいじゃん、と
開き直ったらいいさ。
右翼はケツの穴が小さくちゃダメだろ。

どうせ、津川のさくぶん載せてる時点で十分開き直っているのだからさ。