半世紀以上の生涯だが、骨折したことがない。
湿布と痛み止め薬が処方された。
そして、捻挫すらしたことがない。
そんな私、捻挫なるものに初めて遭遇。
時は8月下旬の土曜日。
いつものように泥酔の午後。
どうやら正座のような姿勢をとっていたらしい。
らしいというのは、つまりあまり記憶がないから。
たぶんゲームでもしていたのだろう。
ふと別の部屋から呼ぶ音がしたので、突如として立ち上がった。
立ち上がったはいいが、その時点で既に右足が極度に痺れていて、感覚がない状態だった。
素面なら痺れを庇うようにゆっくり行動するのだが、そこは泥酔中。
愚かしいことに、右足の感覚もないままに勢いよく立ち上がり、そして歩き出した。
感覚のない右足はその急な動作について行けるはずもなく、右足首を内側に(くるぶしが外側に行くように)捻ったのだ。
我ながら、絵に描いたような見事な捻り、からの転倒であった。
当日は酔いの勢いもありあまり気にしなかったが、これはほっといて自然治癒するようなものではないと翌日気づく。
とにかく腫れがひどい。痛みももちろん。
結果、生涯でもあまりない、整形外科に駆け込むこととなった。
骨に異常なし。捻挫。うん。人生初捻挫!
湿布と痛み止め薬が処方された。
それから2週間。
未だに、二十分ほど連続で歩くと痛みが応える。
腫れはだいぶ退いたが、痛みはここ数日で寧ろぶり返してきた。
まあ、安静にしているわけじゃないからなあ。
依然として、走ることができない。
別に走る必要性はないし、走りたい人生でもないのが幸い。
通勤がクルマ送迎付きの日常。
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