劇場再開記念君の名は。

2020年05月17日 19時04分30秒 | 巻十五 アニメ・ドラマ・映画
この週末から、仙台のTOHOシネマズが営業再開。
旧作をラインナップしてるようで、
その中に「君の名は。」も含まれていたので
早速行ってみた。
意外に安い料金だったし。

まだ、限定的な再開であり、
チケットの予約は当日のみ。
座席は一席ずつ空けて。

実際のところ、
土曜日の午後という時間帯なのに
売店などがある場内は嘘みたいに閑散。

席の埋まり具合も、
定員を抑えている以上に少ないな、と感じた。

個人的には
隣に誰かがいるのは非常に嫌なので
心地いいと言えば非常に心地いい鑑賞環境ではあった。

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君の名は。

劇場上映時に少なくとも3回ほど観ている。
なので、場面展開や台詞回しは
だいぶ頭に入っている。

当然ブルーレイディスクも買っているので
その気になればいつでも見返すことが出来るけど、
やっぱり劇場の音響に勝るものはないな。

特に、劇中で効果的に使われる金属音。
確か3回くらい現れて、
俺はそれをマーラー6番のハンマーになぞらえてしまうのだが、
あの脳に直接響く音は、
自分の家庭の環境では味わえない。


何度も観ているうちに、
自分の「涙腺ゆるみポイント」がハッキリとわかってきた。

まずは、
糸守を探す旅に出た3人、
高山ラーメンの店。
瀧くんの風景画が偶然店主の目に留まる。
探している町が糸守であることを知る。
ここから物語は大きく進み始め、
いわばそれまでの喜劇的なストーリーが
一気にシリアスに展開し始める重要なポイント。
このシーンで、まずやばい笑

次、
飛騨の図書館で
死亡者名簿に知った名前を見つけるシーン。
なんでさやちんとテッシーが並んでいるのかという疑問はさておき、
とても胸が痛む。
あー、、っていう。

次、
三葉が瀧に会うために急遽東京に向かうシーン。
迷惑かな、驚くかな、喜んでくれるかな、という独白。
切なくもかわいらしく。
俺もその昔、
東京にどうしても会いたい人がいて
急に思い立って夜行列車に飛び乗ったことがある。
なんか、わかるんだよなあ。。
泣ける。


言わずと知れた
山頂での片割れ時の再開。
ここはもう言葉はいらないわね。
もうだいたいこの辺で周囲の客も鼻をすすり始める。

次、
変電所テロの成功を受けて
さやちんが町内一帯に避難を呼びかけるシーン。
ここは、スパークルという劇中歌がとってもマッチしている。
曲の間奏部分で大きく盛り上がるところが
さやちんの放送にちょうど被さる。
あの高まりは尋常じゃない。
ああいう町内放送は田舎ではよくあるもので、
実際うちの町でもさやちんそっくりの声の持ち主が放送していたりする。
あの、非常時なのに日常を思わせる感覚(妙にリアルってこと)もいいんだよなあ。

などといろいろ書き出してみたが、
まあ泣けるポイントはもっとあると気がついた。
というか、ほぼ全編やばい。

今回はマスクをしていたので
涙も鼻水も出るがままにしておいた。

なんというか、
たまにこういう風に美しい映画や音楽に触れて
身体の中の腐った老廃物を涙で洗い流す
そんな行為、実は大事だと思う。
50歳になると老廃物だらけなのだけれども。

以上。

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