「メーデー」の日に

我らのメーデーは歩みだ。
銃を握った鉱山の歩みだ。
革命よ、どの広場にも
百万の歩みを打ちつけよ！
　（ウサミナオキ訳）

こんな夜はこんな曲。
ショスタコーヴィチ作曲
「交響曲第3番作品20　メーデー」。

ショスタコの15曲のシンフォニーの中で、
演奏される機会は限り無くゼロに等しい（と思われる）曲。
共産主義にシンパシーを感じている人でも、
取っ付き易いとは言えないだろう。
しらんけど。

正直、普段普通に聴く音楽ではない。
逆に、こんな記念日に託けなければ手に取ることも少ない。
当時の露西亜の暦はグレゴリオ暦じゃない気もするけど。

曲風は、初期ショスタコ風味。
基本は前衛的で実験的。
「第2番　十月革命に捧ぐ」程ではないが。

はち切れんばかりのエネルギーが随序随所で吹き出す。
この衝動の結果にして集大成が
「第4番」の超絶な世界なのだ、と改めて思う。

－－－－－－－－－－　キリトリ　－－－－－－－－－－－

ロジェストヴェンスキーとソビエト国立文化省交響楽団の演奏。
爆演だなんて軽々しく言いたくもないが、
爆発している。
耳に覚悟を決めて聴く音楽。なんてね。