
2025.3.8 自民党大会
拍手をしている人は〝自民党内野党〟の時、この女性が現職国会議員でありながらアイヌや在日コリアンに対する民族差別発言やLGBTに対する人権侵害発言を繰り返し、2023年には札幌と大阪の法務局から人権侵犯と認定されたことに「異常だね」と言っていたという。
それがこの体たらくだ。
9日の自民党大会で、今夏の参院選で元衆院議員・安倍派の杉田水脈を参院の比例代表で公認することを発表し、本人を紹介した。
驚きを越えて、自民党は有権者を舐めているのではないかという憤りを覚える。
石破首相は格好の良いことを言っても結局はこうして自民党のヘドロに埋まってゆく。政権を交代しなければ清浄化しない。
写真左の杉田水脈は総務政務官を務めたが、政治資金収支報告書に1564万円の不記載があり、党役職停止6カ月の処分を受けたことから、2024年の衆院選の立候補を辞退した人物。
政倫審にも出席していない。
経歴から有権者の審判を受けた議員とはとても思えない。
2012年の衆院選に日本維新の会から兵庫6区に初出馬し、比例近畿で復活当選。
安倍首相や高市早苗が自分では言えないようなことを鉄砲玉のように代弁してくれる議員が欲しかったのか、2017年、2021年の衆院選も比例中国で優遇されて当選している。
選挙区で落とそうにも落とせない。
そして次は参院に鞍替えして、またしても〝比例〟で出馬だ。
石破首相は昨年12月の国会答弁で、参院選の党公認候補の基準として、裏金問題で一部非公認などとされた昨年の衆院選と「同じ考えが踏襲される」としている。
整合性はあるのだろうか。首相・総裁が周辺に「異常だ」と言っていた人物を公認する自民党はもっと異常だ。
2022年の参院選で自民党は比例に33名が立候補し、18名が当選しているが、最低得票数は12万票弱だ。
34.4%の得票率で当選率は54.5%だった。
今度は自民党の得票数は減るだろうからドント式による当選人数も少なくなるだろうけれど、杉田水脈という国会議員としての資質以前に人としての倫理、人権の意識が欠如している人物を当選させてはならないと思う。
ましてや当選確実の比例の特定枠に入れるようなことになれば石破首相の〝朝令暮改〟も筋金入りだ。
参院比例投票用紙に「自民党」又は「杉田水脈」と書くと当選の確率が高まってしまう。
