道内カブ旅で泊まっていった小田原市在住のOさんから紅白の蒲鉾が送られてきた。
蒲鉾には中学校の修学旅行で行った仙台で、蒲鉾ってこんなに美味しいものなのだとびっくりした想い出がある。
笹の葉っぱを模した「笹かまぼこ」だった。
普段食べていたのは原料の魚は僅かでデンプンで増量されたものだったのだろう。
「笹かまぼこ」には魚のうま味があつて硬い!と感じるほどの歯ごたえがあった。
小田原と言えば提灯と蒲鉾、魚の干物が名物だ。
紅白の蒲鉾は中学時代の想い出を呼び起こしてくれた。
ワサビ醤油で食べながらOさんのひと言を想い出した。
曰く「佐藤宅は旦那が何もしないね。私は食事の後の皿洗いをやっているよ。」
「まぁ家のことをあまりしないのは私も似たようなものだけど。」
私は「風呂掃除と2階の掃除機がけは私の仕事。」と返した。
その件はそれで終わった。
無口でのんびりしたOさんだが、元警察官だけあって観察は鋭い。
何となく気になっていて、紅白の蒲鉾を食べながら「今晩から後片付けをするよ。」と妻に言って食器を洗い始めたら、
「言われてやるようじゃダメ。それより自分の回りのやるべきことをやってちょうだいな。」
これにはグーの根も出なかった。
これで蒲鉾の想い出が増えた。
次にOさんに報告するのが楽しみだ。
取り敢えずやることはトイレのスイッチの切り忘れをしないこと、
物を出し放しにしないこと、
と心の中で決めた。