5月から地面に横にしていたシイタケとナメコのほだ木を庭の隅に立てた。周囲に溶け込んでいる。笑
菌の埋め込み、ほだ木の管理は友人に誘われて出掛けたOさんに教わった。面識は無かったが昔の職場の同僚だった。
うまくゆけば・・・1年後の来年9月に初収獲になる。
その前に冬がある。
【想像図】Oさんの作品 2020.5.17
5月から地面に横にしていたシイタケとナメコのほだ木を庭の隅に立てた。周囲に溶け込んでいる。笑
菌の埋め込み、ほだ木の管理は友人に誘われて出掛けたOさんに教わった。面識は無かったが昔の職場の同僚だった。
うまくゆけば・・・1年後の来年9月に初収獲になる。
その前に冬がある。
【想像図】Oさんの作品 2020.5.17
何年か前に自助、共助、公助が盛んに言われて「自己責任」だけが強調された記憶がある。いつの間にか消えてやれやれと思って
いたら管政権になってイの一番に言われ始めた。公助の責任者の口から冷たい世の中の到来を感じさせる。
内田樹氏のツイートが核心を突いている。自助、共助、公助の震源地はやはりあの人だった。
竹中平蔵が「7万円のベーシックインカム」を言い出したのは「BIというのはお上が下々に施すものである」という気後れを市民の間に刷り込むためです。市民から自尊感情を奪えば、それと一緒に政府に抗う気持ちも失われる。やることが徹底してます。
— 内田樹 (@levinassien) September 25, 2020
「ベーシック・インカム」(B.I)という言葉に出会ったのは数年前にフィンランドが導入実験を始めたというニュースでだった。
農家所得補償制度との類似性に興味を持った。
殆ど世の中に知られていないが、民主党政権の時に「農家所得補償制度」が導入された。まだ機能していたWTOが国際貿易を歪め
るような過剰な生産刺激政策にブレーキをかけるためにチェックを厳しくした時に各国が〝安全策〟とされた直接所得補償方式を
採り入れた。
日本は作物ごとの複雑な「価格保証制度」を一本化して、農家世帯単位で所得補償する仕組みでとにかくスタートした。
記憶も薄れたが、ざっくり基礎部分と品質部分の2階建てになっていて、作物毎の翌年の再生産に必要な経費にその年の品質向上
努力を金額加算して経営の安定を図ろうとするものだった。
欧米の政策に一歩近づいたかなと思ったが自民党政権に替わって廃止された。理由は分からない。制度が続き改良が加えられ来て
いれば家族経営がもっと生き残れたのではないかと思うことがある。
B.Iは個々人に対する最低限の生活保証金であり、不足はやってみたい仕事を見つけて働き、最終的に収入の合計に課税される。
「仕事」そのものを考えることにも繋がるとされる。
就業による打ち切りが無い、世代間の所得と労働の再配分が可能、保育・介護などの仕事の価値に見合った給与が必ずしも支払わ
れない職業への就業促進、AI社会の失業対策・・・等々のメリットがあるとされる。勿論、働く意欲の低下といった課題もある。
年金、雇用保険、育児給付金、疾病給付金などの既存のセーフティネットをどのように統合して財源を確保するか、給付水準をど
うするか等の難しい課題は山積しているようだが、貧富の格差を拡大してゆく新自由主義、グローバリズムの行き詰まりが見えて
きて、ヨーロッパ諸国だけでなく途上国でも議論が白熱しているという。
管政権は国民受けのするマイナーな政策にしか目を向けていない。竹中氏の7万円は根拠が分からない非現実的な数字だ。国の骨
組み、人生観に関わるB.Iを歪めた形で導入しようとしている気がしていて内田氏の指摘に頷いた。
先日、BS番組で小沢一郎氏がB.Iということではないが、減税などの“生活第一”の「財源は十分ある。」と発言していた。野党が一
つになって政権を取った暁には歪められたB.Iはあっさりと廃止して欲しいものだ。
朝の自転車散歩で走っている漁川河川敷道路から鮭の遡上が見られるようになった。いつもの観察ポイントが昨年の河川改修で川幅が広く深さを増したので別の浅瀬を捜していて見つけたときは「やった!」と安心した。
産卵場所はさらに上流なのでその辺りがどうなっているのか気になる。適さない川床になっていたとしたら来年以降の遡上が徐々
に減少するのかもしれないなぁ。
漁川に並行した田舎道に面して農家が2軒あって、どちらにも大きな栗の木がある。鮭の時期に立派な実を落とすが放置されたま
ま虫が食ってしまう。ある年から栗の大往生のためにと勝手な理由をつけて拾って「栗ご飯」にして貰っている。皮を剥くのが大
変のようだが。
庭の葡萄がどうしたことか沢山の実を付けている。いつ植えたか忘れてしまったが古い品種だ。確かキャンベルとナイアガラの2
種類を植えたが、何故か全て「黒い」実になる。遺伝子交叉が起きたか。そんなことはあるのか。
山葡萄のような甘酸っぱい野性的な味はスーパーで売られているものと明らかに違う。
秋の深まりを感じるこの頃だ。
竹中平蔵氏は小泉元首相のブレーンとして今日の非正規労働者の増加を誘導し、自らその推進エンジンの人材派遣会社の会長に
納まっている。企業人と大学人を巧妙に使い分けして政府諮問委員会に顔を出している。
管総理とじっ懇であり、これからの政策に強い影響を及ぼすだろう。
マイナンバーは「個人識別のツール」というのが氏の持論だ。デジタル庁の新設はマイナンバー“カード”を国民必携カードにし、
あらゆる情報を紐付けするためであり、いずれは「ベーシック・インカム制度」の導入に結びつけようという狙いが早くも見えて
きた。既に一連の〝商機〟を捉えているのだろう。
マイナンバーもデジタル庁もベーシックインカムも反対ではない。
COVID-19ウイルスが常在することによる経済運営と生活補償、医療対応はこれからもずっと続くだろうし、高齢化が進み世代間
扶養の年金制度は続かない。AI化した社会では失業問題も立ちはだかる。
財源とともに適切に制度設計し、運用されなければならないものだと思う。これらが“国民の監視”という息苦しい方向に一斉に向
かないように国会で十分議論を重ねて欲しいものだ。
見ていないが、竹中平蔵氏がTVでベーシック・インカムについて、「国民全員に月7万円を支給し、生活保護と年金を無くす。」
と説明したとか。そんな乱暴な説明を受けて懸念される官邸独裁が進められたらたまったものでない。
野党はしっかりして欲しい。
管政権の最優先課題はコロナ対策とされているが新聞にはデジタル庁の新設、携帯料金の値下げ、省庁の縦割り弊害の解消など
の記事ばかりが目に付く。コロナ対策とは経済対策とのリンクの仕方を考えることのようだ。
4連休の人出によるコロナ感染拡大が懸念されるが、イギリスが日本のこれからを暗示している。7月に消費税にあたる付加価値
税が20%から5%に大幅減税されて行楽地、イベントへどっと人が押し寄せた。Go to travel だ。
8月には月曜日から水曜日のレストランの料金が半額になった。Go to eat だ。
結果、コロナ感染の再拡大が起きてレストラン等の営業時間の再度の短縮や局地的なロックダウンも検討に入っているという。
パトリック首席科学顧問は「今の時点で対策を取らなければ、10月半ばには1日当たりの感染者が5万人に達し、11月半ばには1日
の死者が200人を超える可能性もある。」と警告している。因みにイギリスの1日当たりの感染者数のピークは5,488人、9月22日
の死者は37人だ。日本とは桁は違うものの対策を打たない場合の増加は著しい。
苦労人の管首相、パンケーキの好きな管首相、もっとGO、GOなどと言っている間にイギリスのようなことが起きないとも限
らない。今のところ完成したとしても安全性、有効性をすっ飛ばすことになりそうなワクチンの輸入の他に対策は用意されてい
ないが、この国の専門家の声はすっかり鳴りを潜めてしまった。
BBC JAPAN 資料 (2020.9.22現在)
「厚真町大沼野営場」に出掛けた。このブログでフォローしている“ヒデ”さんの記事で知った。辿り着くのが難しいと言われる
〝隠れ家キャンプ場〟は予想に反して大勢のキャンパーで賑わっていた。
2020.9.19 16:00
管理人さんによると、かつてはフェリーで苫小牧に上陸したバイク・自転車の旅人がポツポツと来る程度だったが、最近は札
幌、室蘭など近郊からの人が目立つという。やはりコロナの閉塞感があり、自然の空気を吸って伸び伸びしたいということか。
鯉沼地区に近づくと案内看板がいくつか立っているので見逃さないよう注意して走った。
珍しいソロの若い女性、中年の夫婦、ミニカブの旅人、ハンモックに焚き火で炊事の野宿達人・・・。家族連れ、職場グループ
も定番の焼き肉で煙もうもうでは無く、鍋で料理を楽しんでいた。キャンプ好きの人達が多いとみた。
(撮影の許可を頂いた。)
夜になると大きな自然の沼を囲むなだらかな林間と平坦な芝のキャンプサイトから焚き火が上がる。それが沼の水面に映り、ふ
と3年前の台湾一周自転車旅の時の九連の谷間の灯が浮かんだ。動物は怖がるが、ヒトは灯りによって心が落ち着く。
1泊530円。恵庭から行きは早来、厚真経由、帰りは上厚真、沼ノ端、千歳経由でどちらも約60Kmだった。炊事場とトイレが管
理棟にあるだけで、芝サイトからは歩くと7~8分を要する。
水道は地下水の汲み上げでキャンパーの多い週末は水量不足となり、管理人さんが往復1時間を掛けて日に4回もタンクで運んでいるという。
食材は10Km離れた鵡川か厚真で予め用意しておく必要があり、チャリには辛い(笑)。
今度は閑散とした大沼も楽しんでみたい。睡蓮の花が綺麗だ。
2020.9.21 出発の朝。天気に恵まれた良い旅だった。
うっとうしいので暫く管内閣のTV報道は観ない。ラジオで十分。いやラジオが取材も評論も優れている。
何とも後味の悪い出来事だった。衆人注目の公党のトップを決める選挙で露骨な「村八分」を見せつけられた。ここまでやる
のか、ここまで長いものに巻かれてしまうのかと思うとこの先の管政治の息苦しさを感じる。
自民党は“逆らうものは邪魔”という排除の論理で出来ている集団であることが明確に世に晒された。そのことに管氏も自民党
も気づいていない。奢りが加速している。
あれこれ耳障りの良いことを言っても多様性を認めない政治集団だということだ。
8年近い長期政権の公的な業績について検証を始めようかという時に安倍氏はそれを感知したかのようにスルリと抜けた。
私的な数多のスキャンダルも管政権で覆い隠される。そのための総裁選挙だった。
手練手管は世の中の注目を組閣に集めておいて素知らぬ顔で陰の仕事をする官邸側近は変えない人事をしていることに現れている。
石破政権が生まれていれば霞が関も変わるチャンスがあっただろう。行政機関の毀損が一段と進む。優れた人材が去っているという。国民にとって大きな損失だ。
政権の交代でしかこの閉塞感を解消出来ないが、野党にそれを吹き飛ばす迫力が無い。名前も代表も変わらない新政党が二つ出来ても何のことか分からない。
国民民主党は鵼のようだったが、保守に純化してスッキリしたくらいか。立憲民主党は既存の政策をハイブリットに組み合わせることも一つの考え方だが、政権交代には国づくりの「骨格政策」を示すダイナミズムが無いとダメだ。
“富の再配分”のシステムづくりが基本ではないか。そのための抜本的な税制改革、社会保障政策としてのベーシックインカム
制度の導入、権限と予算を伴う地方主権国家の確立などなど打ち出さなければならないテーマは沢山あるのに何をやっている
のだろうか。
与野党とも微風も吹かず、「第三次安倍政権」の息苦しさが淀んでいる。
ここ数日ずっと雨模様だ。加えて低温。今日は最高気温が20℃を下回ってしまった。
先週、洞爺湖のキャンプ場で寝転がって本を読んでいた時の暑さが嘘のようだ。
今日(9/14)と明日はカボチャの出荷作業に出掛けることになっていたが、昨夜、農家から「数日来の雨で畑作業が出来ず、
ずっと倉庫でのカボチャの出荷作業をやっていて、終わってしまいました。そういうことで、申し訳ありませんが中止です。」
との電話があった。
ではのんびりしようとしていたら、今日の昼に農協の担当の女性から電話があった。
「中止になったY農家さんの代わりに明日、他の農家さんに行って頂けるでしょうか。どこも人手不足でこれまでに行った農
家さんからご希望のところに調整します。」というものだった。
お任せし、直ぐ近くのTさんの所に決まった。馬鈴薯の収穫に3日間行っていた。
人工知能、ロボットがヒトに代わる時代のことが語られるが、農作業に出掛けてみて収穫作業の殆どはヒトの手を必要とし、特に野菜は成り方が込み入っていて、選別センサー、切断、抜き取り等はロボット化が難しいものばかりであることを実感する。
既に使い切れなくて遊休化している農地が増えている。人口減少は食糧問題に直結する。
農作業に行っていて、丹精込めた生産物を無駄にしないための流通規格の見直しや廃棄食品の縮減などに国はもっと取り組むべきと思う。
「農は国の基なり」
いつの間にか、輸入品や外国人労働力で賄うという安易な空気になっているのが気になる。
洞爺湖ツーリングから戻って、「レッドキャベツ」の収獲に出掛けた。
あの赤みかかった料理の彩りに使われるキャベツ。そう思いながら初めての収獲作業を行った。
直径15~20Cmくらいで、普通のキャベツに比べると小ぶりだがズッシリと重たい。締まっているのだろう。
「きっと値段が高いのだろうな。」と休憩の時に農場主のNさんに聞いてみたら意外な答えが返ってきた。
「半分くらいかな。着色原料だから。ダンボール詰めせずにコンテナでそのまま出せるので手間はかからない。」
健康志向の高まりから結構以前から赤紫色の清涼飲料に使われているという。仕事で野菜の価格安定制度のことは馴染みがあったが、キャベツに色素原料用のものがあるとは知らなかった。料理の彩りに使われるレッドキャベツは品種が違うとのことだった。
4年前に家から旭岳のロープウェイ乗り場まで自転車旅をし、徒歩で頂上まで行った時のことを想い出した。
道中、富良野の畑の直売所でビーツを買ってキャンプ料理で使ったことがある。ロシア料理のボルシチに欠かせない野菜で鉄分や糖分が多いことから「飲む血液」と言われる。お陰で何とか旭岳登山が完成したかもしれない。
茹でると鮮やかなポリフェノールのワイン色になる。ビーツはカブと同じくアカザ科、キャベツはホーレンソウと同じく「アブラナ科」だけど、自然界には似たような植物があるものだ。
レッドキャベツも清涼飲料の着色料としてばかりでなく、食べないにしてもスープ料理や漬物のベースカラーに使い道はありそうな気もする。
《ビーツの煮汁 2016 旭岳キャンプ場》
古希を過ぎて多分に漏れず我が家も断捨離が始まっている。“先行”している妻が「こんなのが出てきたよ。」と持って来たのはA-5版の古い封筒だった。宛名は故人となった父方の叔父さんだ。
元々茶色なところにセピアかかっていて相当古いものであることが直ぐに分かった。「6.5.77 東京中央」の消印がある。結婚した時だ。
中に「ニッポン放送」の「ほがらか歌謡曲」というラジオ番組から妻あてへのカードが入っていた。
どうやら北海道にいる私の所に本州から嫁ぐときに、叔父さんが件の番組に一文を寄せ、お二人のパーソナリティがわざわざ直筆のお祝いカードを贈ってきたらしいことが分かった。
調べてみたら、パーソナリティはニッポン放送のアナウンサーの檜山信彦氏と漫才師の青空ハズム氏だ。番組は1974年4月6日から1980年9月27日までニッポン放送の土曜日朝の時間帯に放送されていた。
戦争で足が少し不自由になったが春めいてきていた札幌の結婚式場に杖をついて参列してくださった叔父さんの姿が今も鮮明だ。ずっと見守ってくれていたような気がした。
あれから43年が経った。叔父さんが綴った心境は想像に難くないが、振り返ってどうだったか自信が無い。セピア色の歴史は当たり前の事ながらずっと大事に取っておくことになった。
最近はラジオを聴いている。リスナーとの距離の近さとじっくりテーマを掘り下げる番組づくりが感じられる。古い封筒には心の温かみとゆとりが滲んでいる。
これからどんなものが出てくるだろうか。エイッ、ヤッと処分出来ない三日坊主の私の断捨離が妻に追いつくのはいつのことか。