
豪雪に見舞われた岩見沢へ札響を聴きに行った。雪は小降りになっていて、帰りは月を見ることが出来た。
岩見沢には40年ほど前と30年程前の2回、仕事で住んでいたことがあるので、ニュースを見ては音も無く延々と降り続く夜を思い出していた。
アパートでは玄関毎に除雪当番が決まっていて、週末は朝、昼、晩と1日3回の除雪も珍しくなかった。今回も街中の道路、国道までが一車線状態に狭まっていた。
今年は生誕250年のベートーベンイヤーだったが、コロナウイルスの感染拡大で年末恒例の「第九」は多人数の合唱付きのため、どこのオーケストラも中止のようだ。
チケット半券とともに入場カードを入れ、検温し、手を消毒、パンフを受け取って会場へ。座席は一席おきだ。
「まなみーる」(市民会館)での演奏会は曲目が多彩で年の暮れのひとときを楽しむことが出来た。
特に最後の“ベトシチ“ことベートーベンの「第7交響曲」に第九に劣らない熱量を感じたのは年末だからだろうか。
アンコールで“ダニーボーイ“でも有名な「ロンドンデリーの歌」が演奏された。オーケストラで聴くのは初めてだった。
心を包み込むような優しさがあり、曲の素晴らしさを再発見した思いだった。調べてみると、「アイルランドの民謡の一つで、北アイルランドでは事実上の国歌としての扱いを受け、アイルランド移民の間でも人気が高い」とある。
間もなく コロナに翻弄されている今年も終わる。

【演奏曲目(指揮:円光寺雅彦)】
・モーツァルト 交響曲第25番 -映画『アマデウス』-
・モーツァルト ピアノ協奏曲第20番 -岩見沢出身 木村友梨香-
・モーツァルト オーボエ協奏曲より第1楽章 -札響首席奏者 関 美矢子-
・ベートーベン 交響曲第7番 -TV『のだめかんたーびれ』-
