楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

赤木俊夫さん手記を巡って -文春第4-5弾 実名で手紙-

2020年04月30日 | 日記

大阪日日新聞相澤冬樹記者がコロナ禍一色の報道界で「森友事件」を追っている。

『週間文春』4月30日号では文書改竄に悩み自死した元近畿財務局の赤木俊夫さんの奥さんが「夫の死の真実を知りたい。」との行動に弱気になりながらも安倍首相と衆参両院議長に再調査を求めるネット署名が30万人に達し、支援してくれる人のためにも負けないという気持ちを持っに至ったことが伝えられている。

そして、5月7日/14日ゴールデンウィーク特大号では意を決して安倍昭恵夫人宛に本名で書いた手紙が掲載された。

これまでは財務省とマスコミの反応が怖くて仮名の昌子を名乗ってきたが、キャンペーンサイト(Change org)の署名活動で過去最多の33万人の賛同者が集まり、その気持ちに応えるために本名の雅子で安倍昭恵夫人と元の上司に再調査等を求める手紙を書いたという。

ここに至ったのは相澤記者の励ましと両人の信頼関係だろう。「何故、夫は自死したのか知りたい。」

願いが結実するまで赤木夫人、相澤記者への世論の後押しが必要と思う。

 

【赤木雅子さんの手紙】

安倍昭恵様

 私は2年前の3月7日に自死した近畿財務局職員 赤木俊夫の妻の赤木雅子です。
 夫が亡くなって2年。苦しんでいる私を助けてくださる方々に巡り合い、やっと裁判をする決意ができました。
 いざ決意をしたものの安倍首相は再調査することから逃げておられます。
 どうかご主人様に再調査するようお願いしていただけませんか?
 そして昭恵さんも本当のことをお話ししていただけませんか?
 夫や、本当の事を言えず苦しんでいる財務局の方々のことを助けるこができるのは、昭恵さんしかいません。
 どうかよろしくお願い致します。
                         赤木雅子

前西勇人様    注)元近畿財務局統括国有財産管理官

 赤木俊夫の妻、赤木雅子と申します。突然の手紙をお許しください。
 生前、夫の口から前西さんのお名前は何度も聞いたことがありましたが、どういうご関係だったのかは覚えていませんでした。
 最近になって、前西さんが池田さんの前任者で、籠池夫妻と安倍昭恵さんの写真を見せられ慌ててコピーを取った方だと知りました。
 改ざんの原因にとても近い方なのに、今まで何のご説明もなく、葬儀に来られることも焼香に来られることもないのはなぜですか?
 土地の取り引きに神風を吹かせたのは前西さんですか? それとも報告した上司の方なのですか?
 私は命がけでこのことを知りたいと思っています。お返事をお待ちしております。
                         赤木雅子

 

大阪日日新聞記事  4月30日付け

 

 


安倍のマスク~謎のマスク

2020年04月29日 | 日記

異例の連休中国会。予算委員会室はマスクの展示場のようだ。その中で安倍首相ただ一人が件の小さなマスクで意地を張っていた。

ある人が上手いこと言っていた。親父の晋太郎は自民党のプリンスと言われながら脇の甘さから総理の座を射止められず“プリンスメロン”と呼ばれたが、息子は差し詰め“マスクメロン”か、と。

“アベノマスク”について、4月28日の大串議員の質問を聴いた。カビやシミなどの不良品が3万枚になる見込みという。

発注、納品の経緯も不透明だ。納品業者が「興和」「伊藤忠」「松岡コーポレーション」の3社に、なかなか明らかにされなかった「ユースビオ」社が加わり、さらには大串議員の質問中に政府側から「島トレーディング」社の存在が明らかになり、最終的に5社になった。

一説には「ユースビオ」社と「島トレーディング」社の社長は親戚同士であり、両社ともにマスクの生産・輸入実績は無いという。また、前3社扱いに大量の不良品があることが分かり、後2社がその手当でベトナムから輸入をしたとも言われている。

大串議員の「総理がマスク配布を決定した経過はどのようなものか。」という質問に、安倍首相はマスクの効用を長々と述べるだけで答弁は無かった。

しかし、その効用も怪しい。聖路加国際大大学院の大西一成准教授によれば、「布ではフィルターの役割を果たしていないことに加えて、サイズが小さいので隙間ができやすい。一生懸命マスクの周りを押さえて測ってみても、漏れ率は97%でした。人からの感染を防ぐ効果は期待できませんね。」ということだ。(週間朝日)

大串議員は質問の際に、実績の無い会社に経産省から話が行ったのは「お友達だからか。」と問うている。また「あの人」か。謎が深まる。引き続き真相解明が必要だ。

同時に、まだ配布量は4%とのこと。この愚策を中止し、予算の466億円を医療体制整備等にまわすべきだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


コロナ禍 -近くのコンビニが閉店-

2020年04月28日 | 日記

ガソリン給油の帰りに、暫く500円ワインを飲んでいないので近所のコンビニに入ってびっくりした。

棚から品物が殆ど消えていた。これはコロナ対策の買いだめかと一瞬思ったらレジに「当店は4月29日で閉店します。」との張り紙。

ワインコーナーにも数本が残っているだけで、予定外の1,000円の赤ワインを買うことになった。

お客さんは誰もいないので”ソーシャルディスタンス“の必要が無かったのが寂しい。

レジのおばさんが「いろいろありましてね。」とポツリ。

そうか。向かいの専門学校の幾つかのコースが昨年札幌圏に移設され、最近は昼食時間の学生の姿もめっきり減少していた。近くの生協の弁当は安くて品数も多いし・・・。

4月29日はゴールデンウィークの始まり。コロナ禍で外出する人も少なくなるだろうし、営業活動に規制も多くなっている。売り上げ減少に拍車がかかり、政府補償も無い。この機会にという判断になったのかもしれない。

身近にコロナウイルス感染拡大の影響を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 


砂澤ビッキの木彫倒壊の記事から

2020年04月27日 | 日記

 《2017.10.6  音威子府付近の天塩川》

 

2017年10月に道北自転車旅をした。名寄までバス輪行、そこから天塩川沿いに音威子府まで北上してオホーツク海側の浜頓別に抜け、稚内が終着地という3泊のコースだった。

帰路は宗谷勤務時代を思い出しながら、将来、廃線となるかもしれない稚内~札幌のJR普通列車で輪行した。

音威子府村では松浦武四郎が我々の住むこの島の名を「北加伊道」と想起したという天塩川の川縁を訪ね、同じ筬島(オサシマ)地区に建つアイヌの木彫家・砂澤ビッキの記念館に立ち寄った。快晴の広がる気持ちの良い日だった。

『ビッキ記念館』の正式名称は『エコミュージアムおさしまセンターBIKKYアトリエ3モア』という長い名前だ。

"BIKKY"の最初のアトリエは札幌にあった「モア」。2番目の「モアモア」に続き、音威子府高校の狩野校長に誘われて閉校した筬島小学校に構えた3番目が「3モア」となった。

記念館には多くの木彫とともに朽ちた木が収められた桶のようなものがいくつかあった。

 

先日の北海道新聞(2020.4.24)で砂澤ビッキが音威子府村に建てた「フクロウ」「エゾシカ」「キツツキ」の3本の木製トーテムポールのうち、最後まで残っていた「フクロウ」が強風で倒れたことを知った。旅の時は見ていないものだった。

1989年(平成元年)には音威子府村駅前の巨大なトーテムポールも倒れている。ビッキ記念館にあった朽ちた木片はそうした作品群であり、「エゾシカ」と「キツツキ」も含まれていたのだろう。

砂澤ビッキの年譜に「昭和58年(52歳)にカナダに渡り、ハイダ族の彫刻家と交流」とあった。「ハイダ族」は、カナダのベーリング海沿岸の島で『トーテムポール文化』を築いた海洋インディアンだ。

彼らには太古の昔、北東アジアから漂流してきた姉妹の血が流れているという言い伝えがある。

ハイダ族の子孫はトーテムポールの立つエリアを神聖な場所として、それが朽ちるままに残しているという。(『旅する木』星野道夫著)

砂澤ビッキは「自らの作品はつくったときが完成なのではなく、自然の力が加わってこそ完成する。」と考えていたという。ハイダ族の血を意識していたのかもしれない。

「フクロウ」も朽ちることで完成して、ビッキの記念館のあの場所に帰ることになるのだろう。

 《ビッキさんの母親は刺繍の名人だった。》

 

 

 

 


2020農作業支援 -イネ苗づくり ③-

2020年04月26日 | 日記

コメの苗づくりに二種類あることを知らなかった。「ポット式」と「マット式」だ。こんなことも知らないで農業行政の仕事に従事していたことを恥じ入る。

ポット式はプレートの窪みに入れた土に種籾を播種する方式なので土の量が少なく軽いが、マット式はプレートいっぱいに敷き詰められた土に種籾を播種し、散水されているので何たって重い。

本州は「マット式」が多いという。田植え機メーカーの販売勢力図と関係しているということか。

JA農業支援の仕事は納屋などの製造設備で出来上がったプレートをハウス内に運び込んで1枚1枚並べる作業になる。

4月21日のT農場はマット式で、並べる作業を自作の装置で行っていた。昨年亡くなられた親父さんが機械工作が趣味で試行錯誤して作ったという。

装置の進むスピードと苗プレートが自重で地面に滑り落ちるスピードが絶妙なタイミングで噛み合っており、なかなかの優れものだ。

今年は息子さんと母親との二人になったのでコメの作付面積を2ha減らしたとのこと。現場で農村の高齢化と労働力不足を実感する。

安倍政権は貿易協定を念頭に、食料自給率の計算も輸入飼料に頼る畜産物の考え方を変更し、これまでの自給率を37%から54%にアップさせている。見せかけの数字操作と言える。

パンデミック後の食糧問題が大いに気になる。

 

 

 


《10haの水田にプレート5,000枚。この日は2,500枚を敷いた。2020.4.24》


この場に及んで「アベノマスク」疑惑か

2020年04月25日 | 日記

安倍政権のコロナウィルス対策はさんざんだが、ここにきて「マスク2枚配布」の経緯も不透明になってきた。政府がなかなか公表しない。

予算は466億円、実際の購入額は3社で90億円であることは管官房長官が認めた。それも社民党の福島議員の追及でやっと。妊婦、介護・福祉施設に先行配布されたマスクにカビや髪の毛が着していなければ費用に辻褄が合わないことも明らかにならなかっただろう。

4月1日に安倍総理がマスク配布を表明した。企業募集の閉め切りが4月10日と短期間だった。この頃、TVニュースショーで政治評論家の田崎史郎氏がいつものように政権直結を誇示しつつ、次ぎのようなコメントをしたことを覚えている。

「3月頃に政府関係者がマスク不足は6月頃には解消しますよと言ってました。ミャンマーに発注しているとかで。総理のマスクはそれだったのですね。」と。田崎氏なので何か胡散臭かった。

日本とミャンマーの間に民間レベルによる経済、文化等を含む幅広い分野の交流の増進をはかり、両国間の親善を強化、発展させることを目的とした「日本ミャンマー協会」がある。最高顧問は麻生太郎。

早い段階から政府と企業の間で調整が行われていなかったのか。466億円と90億円の差は何なのか。政府は開示すべき。不明点は国会で追求すべし。

 


オーケストラの危機

2020年04月23日 | 日記

コロナウイルス感染拡大防止でプロオーケストラ(日本オーケストラ連盟 正会員25団体)が2月下旬から演奏会を中止、延期している。これまで1団体平均で1億円の収入減と言われている。

各オーケストラのホームページを見ると、通常の寄付募集とは別に小口にするなどして“緊急支援お願い寄附金”の受付を始めている団体は次のとおりになっている。(2020.4.23現在)

 

札幌交響楽団

新日本フィルハーモニー交響楽団

東京シティフィルハーモニー交響楽団

日本フィルハーモニー交響楽団

神奈川フィルハーモニー管弦楽団

東京交響楽団

関西フィルハーモニー管弦楽団

九州交響楽団

★楽団をクリックすると寄付ページに飛びます。

 

オーケストラは公益財団法人であるため、「収支相償」の会計原則があり、利益を内部留保出来ない。コロナウイルス感染のような経済環境の大きな変化があると対応出来ず、存続に直結する危機に直面する。

オーケストラは70人程度のプロフェッショナル演奏家の集まり。会場規模、料金設定、年間演奏回数に自ずと制約があり、国内外とも演奏会収入の他に国等の補助金、企業からの協賛金、有志からの寄附金がなければ運営は立ちゆかない構造になっている。

コロナウイルス感染の収束見通しが全く立たない状況にあって、今後、さらに寄附支援を必要とするオーケストラが増加すると思われるが、主力の公演企業の体力そのものが弱って行く。

オーケストラに限らず劇団などの団体も同じ状況のはずであり、コロナウイルスによって芸術文化の担い手までが姿を消さないよう、国には緊急に文化政策の見直し強化が必要な事態だ。

 

 

 

 

 

 

 


2020農作業支援 -イネ苗づくり ②-

2020年04月22日 | 日記

<2020.4.14 >                                                           <2020.4.21>

 

昨日(4/21)、T農場に農作業支援に出掛けた。曇がちで気温は3月下旬に戻ったような肌寒い天気だったがハウスを覗くと1週間前に運び込んだ種籾が2cm位に発芽していた。

朝8時の外気温とハウス内地熱との温度差だろうか、淡い緑色の絨毯から水蒸気のようなものが靄のように立ち上り、生命の息吹きに暫し感じ入っていた。

この1週間で何人かの農作業支援の人達が来て、10棟のハウスに種苗プレートが運び込まれていた。今回2棟に運び込み残りは2棟だ。Tさんも一息つく。

先週も一緒だったKさんは有名人で83才。車の免許を返上したとのことで、7Kmほどの道を電動自転車で通って来ていた。自転車旅を少しでも長く続けようと喝!を入れた。

Sさんは同じ団地に住む75才。退職後はゴルフを楽しみながら「あと1年かな」と繰り返し思っているうちに8年も経ったという。

夏の農作業が出来るよう冬は室内でサイクルマシンを漕いでいるというから、思いも掛けない二人の“自転車仲間”に遭遇することになった。全くの素人の自分に冗談を交えていろいろ教えてくれる。

帰りにTさんに「稲の鑑賞栽培してみたい。」と言って、使い切れないだけの『ななつぼし』の種籾をいただいた。

これから4週間後に田植えが始まり9月半ばの収穫期まで春、夏が過ぎゆく。今年も元気で大事に一年を過ごそうと思う。

 

 

 

 

 


赤木俊夫さん手記を巡って -文春第3弾 内部からの?手紙-

2020年04月20日 | 日記

コロナウイルス報道でかき消されそうな「森友事件」を大阪日日新聞の相澤冬樹記者(元NHK記者)がずっと追っている。

自死した近畿財務局の赤木俊夫さんの奥さんが「夫がどうして死んだのか知りたい。」という思いを信頼している相澤記者に託し、それに応える記者魂のようなものを感じ、尊敬している。

週間文春4月23日号で最近奥さんに届いたという差出人不明の手紙に纏わる記事が掲載された。

ワープロで「森友事件」関わった近畿財務局職員の人事異動について“解説付き”で書かれている。

手紙に《赤木さんの自殺の件は、佐川元長官が首謀者のようになっていますが、本当は、赤木さんを助けなかった近畿財務局の直属上司たちが一番罪深いと思います。にもかかわらず、当時の近畿財務局管財部の上司たちは、全員、異例の出世をしています。まさに赤木さんを食い物にしたのは、この5人だと思います。良識のある近畿財務局の職員は、きっとそう思っています》とある。

5人のうち4人が実名で書かれている。

〝異例の出世〟かどうかは外部の人間には分からないが、役所には人事やポストの繋がりにセオリーのようなものがあり、手紙には財務省の〝人の動かし方〟が詳述されている。内部からの告発に間違いないだろう。

これまでも森友事件、加計学園事件に関わった人物が昇格している。

既にルートに乗っている人物がたまたま居た処が〝ガレ場〟になって、良心に反してでもこなして規定ルートで次ぎに向かうということはあるにしても、「どうして?」という不思議な人事はある。

その一つが森友事件の時の安倍昭恵夫人付だった経産省の谷査恵子主査(現イタリア日本大使館1等書記官)だ。今流の“濃厚接触者”だ。

国有地払い下げに関して、財務省国有財産審理室長と優遇措置についてやりとりしていた人物である。主査が本省幹部とダイレクトにやり取りすることは無いという。

「外務省大使館1等書記官」に就くには人物・能力以前に入省時の試験資格があるという。破格の“口封じ人事”でないか、と言われた。

「森友事件」には数々の不思議がある。安倍首相がコロナ対応でレームダック化し、相澤記者が安倍政権の様々な疑惑を大スクープで伝える日も遠くないのではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 


ミズバショウが清々しい

2020年04月19日 | 日記

ミズバショウを見に、今年は千歳湖の近くに出掛けた。

国道36号線を札幌方向から走って来て、標識に沿って千歳科学技術大学キャンパスに向かう。

キャンパス内の案内看板に従い、「研究棟」に向かう。

研究棟の前を車で30秒~1分ほど走ると右手に自然道に入る分岐があり、右折して少し走ると駐車場に着いた。4台止まっていた。周辺に標識は何も無く、「穴場」かもしれない。

下車して下り道を歩くと灌木の隙間から千歳湖が見え、やがて木橋の周辺にミズバショウの群生地が現れた。

 

美々川の清流に綺麗に咲いていて、この年のこの時期、一層清々しく感じた。

 

2020.4.18