10月11日(水) 愈々、歴史的な1日となるかも知れない決戦の日。
将棋王座戦 第4局
永瀬拓矢 王座 VS 藤井聡太 7冠
ここまで 永瀬王座 1勝2敗 5番勝負なので、今日、藤井7冠が勝利すると決着。史上初、8冠独占と云う信じ難い偉業達成。勢いに乗り優位と見られていた 藤井7冠 敗戦から始まり、内容的に永瀬王座が押し気味ながら、第2、3局ともに藤井先生が巧に逃げ、防ぎ、相手の敗着を誘い連勝。
運なのか、勝負術なのか、老獪とも言える底力なのか。結局は 藤井有利 でもう4局目。舞台は ウェスティン京都 都ホテル の対局場。
近隣は南禅寺、またその水路閣、桜の名所インクラインなど徒歩圏内。
わたくしも南禅寺は大好きで、基本、京洛宿泊の夜の酒は オークラのバー と決めているが、もうかなり前だが同行女子と今宵はここへと、この都ホテル・バーに寄ったことがある。昔に比べ、随分と客筋が落ちたとタクシー運転手さんにも言われたがフルートなどの生演奏の入る店内だったが、ムード、酒とも✕印。2度と行かない、と思った。あれから年数も経ているが、ここが舞台か。まだ紅葉には程遠い10月半ば初め。
が、激突舞台として京都五山の上(別格)の名刹傍。演出、ドラマに過ぎぬ競馬と違い、アーモンドアイGⅠ9勝、エースインパクトの仏ダービー&凱旋門賞 無敗達成 などを凌駕する歴史的偉業となる。
羽生先生、現将棋連盟会長の7冠達成の折も、このような偉業はもう二度と誰にも達成できないだろう、と思ったが、あれから30年。また歴史的大天才が出現した。穏やかな、大人し気な若い青年。実は物凄く負けず嫌いだそうだが、14歳プロ入り、21歳の大体大学2、3年生くらい。
9✕9の小さな盤上の宇宙を縦横に駆け巡り、天才揃いのトップ棋士の誰しもが驚愕するこのキング・オブ・キングスの達成。今シリーズ、永瀬先生の流石、強いと思わせる場面もかなり見せつけられたが、どうにもこの「偉業」を前に、現王座。恐らくは積極的な手を選び、世評共に劣勢の場面でも冷徹、無心に読み沈むだろう。
ジャニーズ問題程度でも、平本被害者の会会長のもとへ「死ね」などと云う中傷を連日放つ屑共がいる世の中。この世界では対局が終われば、勝者、敗者共に拍手が送られ、ラグビーのノーサイドと同じく、お互いの着手、差し手順を回想する感想戦が行われ、互いが互い同士の研究を深める。勝敗が総ての世界でありながら、勝敗を超えた真理を追究しようと云うプロ集団の頂点の戦いの場である。それだけに見守る人も品格、敬意、礼節を弁え、藤井7冠の対局後のインタビューでも謙虚、礼節そのもの。勝てガッツポーズ、ゴールしてユニフォームを脱ぎ裸で走り回るなどのおよそ動物的行為、馬鹿騒ぎの所業とは無縁。
わたくしは麻雀が嫌い、と云うよりもほぼルールも知らないが、あの「対局」中の音。好きな方はあの音で心躍り、闘志が続くのだろうが、一方将棋。静寂な日本庭園の中で時折響く、鹿威し、また鼓のひと打ちのようなぴしゃりとしたしじまを破るひと響き、瞬間を刻印するような盤上着手の音。これで劇的に局面が動き、競馬などとても及ばない、スリリング、昂奮、緊張の極に誘われる。
先週 毎日王冠 西村淳也、内からの差し込み。外から戸崎、ルメール名手2人の差し届かずの名演。また月曜 大賞典 池添謙ちゃんの見事な手綱配り。伸びて来て、差し負けそうな勢いのゴール前、僅かの差し返し、激戦様相演出と外からの差し勢、抜かれ勢の微妙な塩梅、前後入れ替わるゴール前の集団芸。これはこれで芸術的、達人らの名舞台。しかし本質的に勝負ではない。予定調和、脚本再現の再現芸術である。この巧拙、インパクト度合、演技力で一流ジョッキーかどうか、決まる。
週中情報 でこの秋GⅠ 秋華賞 読みに没頭する水曜ながら、わたくしもライヴ中継で見守りつつ、わたくしなりの熱闘の日を過ごす。ダブル重賞制覇で美酒の月曜だったが、余韻は冷めていると思った街中 ラグビー 対アルゼンチン戦 余韻は残り、店側では前夜の激戦の余波で酔客は続いたらしい都内某所、連休最終日。無論、明けて翌火曜はデータ整理、読み進め。
71ページ 3枠5番 トウショウボーイ の意味。
また28ページ 秋華賞 2冠 リバティアイランド に挑む相手候補牝馬3頭列挙の上段。見出しは
ラスト1冠に懸ける注目馬
下段は 菊花賞 で2強に挑む3頭。
大事が待ち構えているかも知れぬ今週。競馬の頂点は 日曜 第28回目 牝馬3冠最後の秋華賞。
演出、及びサインアイテムでもある 10月号『優駿』 オフィシャルマガジンの巻末編集後記では
秋最大の焦点の1つ リバティアイランド 3冠成るかどうか!?
そのクライマックスの最初がこの週末である。
先週以来、10月号発売以来、申し上げているが
リバティアイランド は 勝てない!
とわたくしは見ている。
御登録は
sir_delacroix@yahoo.co.jp まで
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我われの思いは、真に恐縮ながら ラグビーW杯 を遙かに凌駕する。都ホテル 今はどうなのか。飽くまでわたくしの感想はかなり前の京洛滞在の折のこと。外資もかなり入り、コロナで一変した古都の姿も様々かと思われる。今年の京都は、競馬界的に言うまでもないあの春の・・・。
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