19世紀末のピアノ教育者にデッペという人がいる。この人の技術論を読んでいるのだが、改めて人間が言葉を通して考え、理解し、伝達するしか出来ないことを思う。
デッペの言うところは実に単純で正確なのであるが、では人がそれを読んで理解できるのかと言えば無理だろう。
既に理解した人だけがその理解に応じて頷くことが可能なのである。
これは僕が書きかけているHPにも言える。ちっとも書き進まない理由のひとつは、僕が言葉のそうした性質を意識していることにもある。
巻頭にブレンデルがこの本を批判しているのが紹介されているが、彼がどこをどう勘違いしたか、デッペの言うところを真反対に誤解しているのも、彼の技術が沢山の不備を抱えているためだと僕は感じる。
と書いておいて何だが、今は市場に出回っていない本書を一度読んでみることを勧める。
デッペの言うところは実に単純で正確なのであるが、では人がそれを読んで理解できるのかと言えば無理だろう。
既に理解した人だけがその理解に応じて頷くことが可能なのである。
これは僕が書きかけているHPにも言える。ちっとも書き進まない理由のひとつは、僕が言葉のそうした性質を意識していることにもある。
巻頭にブレンデルがこの本を批判しているのが紹介されているが、彼がどこをどう勘違いしたか、デッペの言うところを真反対に誤解しているのも、彼の技術が沢山の不備を抱えているためだと僕は感じる。
と書いておいて何だが、今は市場に出回っていない本書を一度読んでみることを勧める。