旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

食物連鎖

2008年05月15日 | その他
 何かの機会に頭に浮かんできて、そのたびに引っかかるんだけれども、実際にはそれほど重要ではないから追求しないまま忘れてしまうという流れを繰り返す事象が私にはいくつかあります。

 最近、浮上してきて思い出したのは食物連鎖の話。地球上の食物連鎖のピラミッド上で最上位に位置するのが人間であるという考え方。

 人間が食物として摂取する動植物の多彩さから考えれば確かにピラミッドの最上位に位置していると思えるし、特にシロナガスクジラも食べる日本人は最上位の最上位かとも思えるのですが、それにしても食物連鎖の最上位というイメージのライオンやトラみたいな強力さをは人間には感じないではありませんか。

 サバンナに行けばあっという間に肉食獣の餌になりそうな存在としての人間。1匹の生物としての人間を考えると、これはもう、最高に弱い生物ではありませんか。断じて食物連鎖ピラミッドの最上位には存在し得ないと思います。

 では、食物連鎖の最上位に位置しているのは何なのでしょうか。それは、個人としての人間ではなくて、集団あるいは組織としての人間ではないかと今回思い至った次第です。

 そのような視点で考えると、人間と言う生き物は個体として発揮できる能力はどんな事であれたいした事ないのかもしれません。逆に組織として大きな力を発揮できる事が人類のパワーなのだと思います。

 現代社会に存在する様々な問題には、個人で解決しようとするよりも社会のパワーで解決する事を考えてこそ、人類が最も上手く機能できるのかもしれません。

 だから、”ビジネスは弱肉強食の戦いさ”とか、”自己責任で個人で解決しろ”というのは人間の特殊な能力を捨てて、他の動物的に社会を運営しようとする方向であるともいえますね。
 
 これで今後は食物連鎖は私の頭に浮き沈みしないでいてくれそうです。


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