カナダの田舎町での出来事。ある田舎町のパブで現地のガイドを交えてお客様と飲んでいた時のこと。
まだ早い時間で他のお客さんは店内にチラホラしか姿が見えません。
”ここはカントリーのバーだ”とガイドのデイブが言うのです。
最初は田舎町のバーという意味だと思ったので、どうしてそんな当たり前な事をわざわざ言うのかと思ったのですが、そうではありませんでした。
このバーへ集まるお客さんの音楽の嗜好がカントリーミュージックだとのこと。
そういえばイギリスのパブでも、それぞれのお店で客層が結構細かく別れていたのを思い出しました。
私がよく訪れていたBull Innというパブはかなり年齢層の高い客層で、しかもダーツ愛好家の集まる場所でした。少し遅い時間になると自分のダーツ(矢)を手にしたお年寄りが沢山やってきてはダーツ大会を繰り広げていました。私はここで生まれてはじめてダーツを体験させてもらったのでした。
イギリスでは少し長期滞在してたので”どこのパブが好き?”と知り合った人にきかれることがありました。パブごとに客層が違うので、逆に好きなパブを聞けばその人の嗜好がある程度想像できるという面もあるようでした。
少し話がそれました。カナダの話に戻ります。
ガイドのデイブの話の続き。
カナダのバーでの暴力沙汰のケンカの代表的な原因の一つがジュークボックスに入れた音楽の選曲にあるそうで、それは”カントリーバー”で”ロック”を流したり、その逆だったり、それが原因なのだとのこと。
私達にとってはジュークボックス自体があまり身近ではありません。だから、そんな話をしている時にお客様の1人がジュークボックスに近寄って音楽の選択肢をじっと眺めていたのです。しばらく眺めた後、ジュークボックスを離れたお客様にガイドのデイブが真顔になって、”どの曲を入れた?”と...。
お客様は”見てただけ。何も入れてない”
デイブは”カントリー以外の曲を入れてたら皆ですぐ逃げようと言うところだったよ。”と真顔で言っていましたが、それが冗談なのかどうかは読みきれませんでした。
そんなにトラブルの原因になるのならば、いっそジュークボックスにカントリー以外の曲が最初からなければ良いのではないかとも思ったのですが、おそらくそのお店にカントリーが好きな人が自然と集まるようになって、不文律のようにローカルルールが出来上がっていったのでしょう。そして、そのルールを知らない事は音楽の嗜好で反感を買う以上に”他所者”として警戒されるということなのかなとも考えさせられました。
考えてみれば私達の身の回りにも奇妙なローカルルールはある事に気づきます。串カツ屋さんの”タレの二度漬け禁止”などもそうですし、歴史が古い京都などは知られざるローカルルールの宝庫。つまり、どこにもあるのです。
海外を旅している際は常にアウェイな環境になりますから、ローカルルールの餌食になりがちです。バーファイトの渦中の人になるような行動を取る人は少ないでしょうけれど、”笑いもの”になるのは旅先の常。だから昔から”旅の恥はかきすて”という言葉もあるわけです。
せっかく笑いを取ったならそれをコミュニケーションのきっかけにして未知のローカルルールを知る機会とするのも旅の楽しみの一つではないかと思います。
◆◆◆第6回旅行好きの夕べ開催/参加者募集◆◆◆
旅先での楽しい体験や失敗談、有益な情報など、旅行好き同士で語り合おうではありませんか。
□日時:2017年12月8日(金) 19時~22時
□場所:四谷三丁目 サロンガイヤール
□参加費:3,500円/食べ物、飲み物代込み(飲み放題ではありません)
□内容
*旅の写真上映会
*ヘンなものや良いものが当たるかもしれないじゃんけん大会
*懇親会
□お申込み、お問合せは下記からどうぞ
http://www.bekkoame.ne.jp/i/eandg/event/yube.html
まだ早い時間で他のお客さんは店内にチラホラしか姿が見えません。
”ここはカントリーのバーだ”とガイドのデイブが言うのです。
最初は田舎町のバーという意味だと思ったので、どうしてそんな当たり前な事をわざわざ言うのかと思ったのですが、そうではありませんでした。
このバーへ集まるお客さんの音楽の嗜好がカントリーミュージックだとのこと。
そういえばイギリスのパブでも、それぞれのお店で客層が結構細かく別れていたのを思い出しました。
私がよく訪れていたBull Innというパブはかなり年齢層の高い客層で、しかもダーツ愛好家の集まる場所でした。少し遅い時間になると自分のダーツ(矢)を手にしたお年寄りが沢山やってきてはダーツ大会を繰り広げていました。私はここで生まれてはじめてダーツを体験させてもらったのでした。
イギリスでは少し長期滞在してたので”どこのパブが好き?”と知り合った人にきかれることがありました。パブごとに客層が違うので、逆に好きなパブを聞けばその人の嗜好がある程度想像できるという面もあるようでした。
少し話がそれました。カナダの話に戻ります。
ガイドのデイブの話の続き。
カナダのバーでの暴力沙汰のケンカの代表的な原因の一つがジュークボックスに入れた音楽の選曲にあるそうで、それは”カントリーバー”で”ロック”を流したり、その逆だったり、それが原因なのだとのこと。
私達にとってはジュークボックス自体があまり身近ではありません。だから、そんな話をしている時にお客様の1人がジュークボックスに近寄って音楽の選択肢をじっと眺めていたのです。しばらく眺めた後、ジュークボックスを離れたお客様にガイドのデイブが真顔になって、”どの曲を入れた?”と...。
お客様は”見てただけ。何も入れてない”
デイブは”カントリー以外の曲を入れてたら皆ですぐ逃げようと言うところだったよ。”と真顔で言っていましたが、それが冗談なのかどうかは読みきれませんでした。
そんなにトラブルの原因になるのならば、いっそジュークボックスにカントリー以外の曲が最初からなければ良いのではないかとも思ったのですが、おそらくそのお店にカントリーが好きな人が自然と集まるようになって、不文律のようにローカルルールが出来上がっていったのでしょう。そして、そのルールを知らない事は音楽の嗜好で反感を買う以上に”他所者”として警戒されるということなのかなとも考えさせられました。
考えてみれば私達の身の回りにも奇妙なローカルルールはある事に気づきます。串カツ屋さんの”タレの二度漬け禁止”などもそうですし、歴史が古い京都などは知られざるローカルルールの宝庫。つまり、どこにもあるのです。
海外を旅している際は常にアウェイな環境になりますから、ローカルルールの餌食になりがちです。バーファイトの渦中の人になるような行動を取る人は少ないでしょうけれど、”笑いもの”になるのは旅先の常。だから昔から”旅の恥はかきすて”という言葉もあるわけです。
せっかく笑いを取ったならそれをコミュニケーションのきっかけにして未知のローカルルールを知る機会とするのも旅の楽しみの一つではないかと思います。
◆◆◆第6回旅行好きの夕べ開催/参加者募集◆◆◆
旅先での楽しい体験や失敗談、有益な情報など、旅行好き同士で語り合おうではありませんか。
□日時:2017年12月8日(金) 19時~22時
□場所:四谷三丁目 サロンガイヤール
□参加費:3,500円/食べ物、飲み物代込み(飲み放題ではありません)
□内容
*旅の写真上映会
*ヘンなものや良いものが当たるかもしれないじゃんけん大会
*懇親会
□お申込み、お問合せは下記からどうぞ
http://www.bekkoame.ne.jp/i/eandg/event/yube.html
その土地の習慣とか決め事があるんですね。
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