以前、"シャンドウール峠"で触れたギルギットからチトラルへのルートを走っていた時の事です。今はどうかわかりませんが、当時は物資輸送用のジープが往来に難渋しているようなルートであったため、それぞれの村は孤立している状況にあって、食事を摂る事ができるような場所も見当りませんでした。私はあまり深く考えずに踏み込んだのですが、幸い、出発前に体調を直すためにギルギットのバザールで購入したダイコンを大量に背 . . . 本文を読む
ご旅行の手配の相談でお話ししている際に、いろいろお話ししているうちに行き先すら変更になってしまう事が時々あります。そういえば、最近もオーストラリアへのご旅行の相談にご来店いただいた方がニュージーランド行きに変更された事もありました。
私自身のそれぞれの国の印象をお話ししているうちに予定が変わっていくのでしょうが、実際の所、それぞれの国の印象は人によって違うでしょうから、私のアドバイスが良いア . . . 本文を読む
旅をしていると様々な人と出会い、様々な人に声をかけられます。その多くがこちらを観光客、日本人と見抜いていて、何とかそこから利益を引き出そうと考えている場合が多いわけです。
何も詐欺まがいの人が多いわけではありません。お土産物を買ってもらおうと懸命になる人や、自分の働いている宿に泊まってもらおうとする人などなど、その意図するところはいろいろです。そして、そういう人と日々接していると、自分の周囲 . . . 本文を読む
あれは先々週の事だったと思います。私が住むマンションの有志の皆さんが頑張って飾ったイルミネーションの点灯式を兼ねて少し早目にクリスマスが行われていました。折り悪しく私は夕方から少し出かける用事があったので実は何が行われているのか知らなかったのですが、子供達はそのあたり、しっかりしつけができているので、物が貰えそうなところにはちゃんと出席していました。
ヤボ用を済ませて帰ってみると、サンタさん . . . 本文を読む
最近、建前をないがしろにして本音だけで押し通そうとするような主張が人気があるように思える事がありますが、建前は実現が難しかったり、不可能であったりするのに対して、本音は誰にも共感しやすく、本音を世の中の中心にしておけば建前を実現できない自分のコンプレックスも隠す事ができるので、こちらに心惹かれるのも当然と言えます。
どうも言葉だけで説明しようとすると、わかりにくいのですが、例えば何年か前、 . . . 本文を読む
海外を旅している時に、誰かが"日本より10年遅れているという感じだなぁ"と発言するのを聞いたり、自分自身がそういう感覚を覚えたりする事はないでしょうか。
一方で、"さすが進んでるなぁ"と感じる事もあるでしょう。そこで少し考えてみましょう。進んでいるとか遅れていると感じる場合というのはどういう場合でしょうか。
いずれの場合も日本での我々の日常とは違う場合である事は確かではないでしょうか。そこ . . . 本文を読む
パキスタン北部にチトラルという町があります。以前、シャンドゥール峠で紹介したルートを抜けて辿り着いたのがこの町。アフガニスタンとの国境の程近いこの町、1988年当時は撤退を開始したロシア軍と激戦を繰り広げるムジャヒディンのパキスタン側の休憩地点の一つとなっていて、私が滞在していたトリチミールビューホテルという安宿の向かい側に見える河川敷には馬に乗ったムジャヒディンがキャンプし、自動火器を試射する . . . 本文を読む
中学や高校の頃というのは、いろいろな情報から自分なりの考え方を形成しはじめる時期でありながら、世間知らずな部分もあって、それが結果として過剰なまでの正義感を呼び起こしたり、あるいは過剰なまでに世の中に不満を覚えたりする時期だと思います。これが反抗期というやつでしょうか。
ずいぶん前になりますが、私にもこういう時期があった事を覚えています。そういう事が昂じてトラブルを起こしてくるたびに、基本的 . . . 本文を読む
例えば"頑張れば報われる社会"という言葉。わかったような、わからないような言葉であるはずなのに、この言葉が使われても"何言ってるんだかわからない"と言う人はいません。こういう抽象的な言葉をキャッチフレーズとして使って人々を上手くコントロールした人が"報われる"社会であるという事は確実だとは思いますが。
具体的に考えてみましょう。
私は旅行会社。お客様の旅行を手配する時に、Aというツアー . . . 本文を読む
貧乏旅行とかバックパッカーと呼ばれるようなスタイルの旅には、このスタイルでしか体験できない素晴しさがあります。何といっても旅行者向けに誂えられた設備から離れて地元の人達と行動する事が増えるので、その国を傍観者として観光するのではなく、体感できる事。この点に関しては他のスタイルの旅では味わう事ができない魅力であります。私自身もこの魅力に長い間嵌っていて、1ヶ月とか半年とかいった期間、特に観光地に行 . . . 本文を読む