1989年の2月、私はタイとラオスの国境の町チェンコンで、まさにその国境を形成しているメコン河に膝まで入って釣り糸を垂れていました。私にとっては大学の卒業旅行。45日間の旅の予定はすでに終わりに差し掛かっていました。この時は、この旅が結局卒業旅行にはならい(卒業できていなかった!)事などつゆ知らず、ただ前半で使いすぎたお金を最後までどうやってもたせるのかが唯一の心配事といったところ。
当時、 . . . 本文を読む
カナダ、ブリティッシュコロンビア州の南部、太平洋とアルバータ州のちょうど中間くらいの場所にオカナガン湖という湖があります。日本からの旅行者はバンクーバー、カナディアンロッキー、ナイアガラの滝あたりに集中してしまってなかなか訪れる人も少ない場所ですが、現地では若者が夏休みを過ごすビーチリゾートとして夏は賑わう場所だとの事。
ここに”オゴポゴ”という巨大生物が棲んでいるという話があります。スコッ . . . 本文を読む
1988年の多分10月の事。ずいぶん昔の話になりました。
私はイギリス、ウェールズの田舎町のとある家に泊めてもらっていました。家の1階はフィッシュ&チップスのお店、その奥はパブになっていてそれぞれに入口がある少し変わった建物です。2階が店の経営者一家の家になっているのですが、そのうちの1部屋に泊めてもらっていたのです。
経営者はイギリス海軍の退役軍人。艦船でいろいろな国へ行ったことがある事 . . . 本文を読む
2007年11月。私は第1回スーパーカブで旅するタイ北部に同行してチェンマイからチェンライへ向かっていました。第1回はとにかく完全に手探りで頼りになるのは20年以上前に自分がタイを旅した記憶と経験のみ。チェンマイでどうにかバイクを確保して走り始め、地図を頼りにどうやらチェンライへのハイウェイに出て、次なる難関はチェンライでの宿探しではありますがそれはまだ少し先の話です。
アップダウンの激しい . . . 本文を読む
日本人と言えば出っ歯に細い目、メガネをかけて首からカメラを提げてスーツにネクタイ、少し猫背というのが欧米の風刺画などの定番です。”そんな日本人いないよ”と思う面もありますが、日本人との文化や考え方の違いを少しずつ極端にしたものと見れば興味深くもあります。
たとえば、欧米の人達は”歯並び”をとても気にするので、歯並びが悪い場合、矯正するのが一般的。日本の場合は八重歯が時には”かわいい”とみな . . . 本文を読む
昨年末、身近な友人たちとの忘年会を開いた際に料理自慢の友人の一人が使い残して置いていったバジルを1週間後に冷蔵庫内で発見。しおれてしまってはいましたが、ありがたくトマトソースのパスタに彩を添えさせてもらいました。
まだ残ってしまったバジルを見ながら”次に使う頃にはダメになってるなぁ。”と思ったのですが、ダメ元で水を張って刺しておいたら翌日にはシャキッとバジルの姿に戻り、春になり、暖かくなるに . . . 本文を読む
私にとっての初めての海外一人旅は今から30年前の事。まだ19歳の頃のタイへの2週間の旅でした。インターネットは世の中に存在せず、携帯電話は、もしかすると有ったのかもしれませんが庶民が所持する事など考えもできなかった時代の話。
ガイドブックを読み漁って、”何とかなるだろう”と現地へ渡ってみたのは良いのですが、その頃のタイはまだ今ほど旅行者も多くなく、バンコクでも英語が話せる人はまばら。安宿と . . . 本文を読む
子供の頃、トマトが嫌いでした。
私が育った家庭では”好き嫌い”は父親のみに許された特権で、子供の好き嫌いが発覚しようものなら容赦ない拷問の日々がやってくる可能性がありました。食事の席で"トマト嫌い"と言い終らないうちに平手打ちが飛んでくるのはまず確実、それ以外にもいろいろ。
事実、私の姉は幼い頃、ニンジンがあまり好きではなかったようで、それを発言してしまったばっかりにある日の夕食、姉の前 . . . 本文を読む