再び30年近く前の旅の風景となります。
その頃のパキスタンでは1日に数回は決まって停電がありました。私が幼い頃は日本でも雷が鳴ったりすると停電になることもありましたので電気が止まる事はそれほど驚きではありませんでしたが日本の便利な生活に慣れてしまったその頃の私にとってはやはり不便でした。何が不便と言って、とても気温が高い国なのに停電になると扇風機が止まってしまい、灼熱のときがやってきます。あ . . . 本文を読む
私が子供の頃はまだ”空き地”というものが周囲に存在していました。小学校に上がる前まで住んでいた環境は琵琶湖にほど近い長屋。父親の勤務先の社宅だったのですが、同じ”長屋”に住んでいるのは皆同じような世代の人達で、同じような世代の子供たちも一緒におりました。当時、サラリーマンの初任給は3万円位だったとの話を後になって聞きましたが、結構生活は厳しかったようです。
同じような世代の中で、私だけ1まわ . . . 本文を読む
===昨日の続き===
さて、タクシーを降りた我々を待っていたのは山中の真っ暗闇の中に建つコンクリートの建物。周囲は簡単なフェンスで囲まれていて、入り口の横から下水用なのか水路が掘られています。その水路をふと覗き込んでみると、どういうわけか何かの生物の内蔵が放り込まれているのです。
普通ならこれでかなり怯えそうなものですが酔ってもいますし、集団心理もあります。しかもこの集団、いずれも過酷な . . . 本文を読む
前回とは違って現実世界での体験の事。
スーパーカブで旅するタイ北部やタイ&ラオス路線バスの旅のようにお客様と一緒に旅する企画の場合、ほとんど24時間一緒に行動するので、特に一緒に”呑んでる”場面では色々な旅の話をして過ごすことが多いのです。
そんな時に旅先で危ない目にあったことがあるかと尋ねられる事があります。
私は幸運なのか、そういうものなのか、本当に危険な目にあった . . . 本文を読む
子供の頃を過ごした滋賀県は古い歴史のある土地だからというのもあるのでしょうが幽霊、妖怪、たぬきや狐に化かされた話などが身近に沢山ありました。母親は仏教関係の出身だったこともあって、私の祖父母をはじめ、その親類縁者などは幼い私に容赦なく世にも不思議な物語を語って聞かせて震え上がらせてくれました。
まったく子供に優しい素敵な人達に囲まれて育ったものです。
おかげで幼いころは夜が怖くて仕方あ . . . 本文を読む
1990年代の話なのでかれこれ30年くらい前になってしまったのでしょうか。
当時オーストラリアで行われていた"オーストラリアンサファリ・ラリー”に不思議な縁でメカニックとして同行する事になったのです。
バイクの整備は一応一通りこなせる自信があったのですが、レースのメカニックとか、ラリーのメカニックというのは何をするべきなのかピンと来ません。過去に参加した経験のある人達に色々聞いてみる . . . 本文を読む
私がバイクに乗り始めてからいつの間にか30年が過ぎ去りました。そこまでに至る顛末は先日ここに書かせていただきました。教習所でバイクに目覚めた私は荒野を駆け抜ける夢を見ながら日本の荒野、つまり林道をツーリングし始めました。
インターネットのない時代の事。バイクと言えば”暴走族”というイメージしか無い人達の間で生まれ育った私にとって、バイクに乗ることは日々、情報不足な事です。”ツーリング○○”と . . . 本文を読む
E&Gの場合、大量の旅行手配を短時間で捌くような高密度な仕事をしていないので、来店した方との会話が雑談9割になり、2時間、3時間に及ぶ事は多々あります。もともと来店される方も少ないのでそのメリットが充分発揮できるところでもあります。扱っている手配内容も少し専門的なものが多いのでご来店の場合に限らずメールや電話での問い合わせも、手配内容に関する具体的な質問だけでなく、旅全般に関する相談事という場合 . . . 本文を読む
1998年のUAEデザートチャレンジという砂漠のラリー、2日目の出来事でした。
とにかく遅い私はほぼ最後尾のスタート。2輪が先にスタートするわけですが、あっという間に4輪のトップグループは私の事をぶち抜いて行きました。何と言ってもここで走っているトップグループはパリダカールラリーにも出場しているファクトリーチームですから私が同じところにいることがとんでもなく場違いな話。私の速度は高速道路を . . . 本文を読む
前回暴露したように、実際のところテレビCMに影響されたちょっと幼稚な私のバイク人生。その後いろいろあって、なにかちょっとした事をひょんなきっかけで思い詰めてしまう異常な性格も相まって、大学進学後の人生は登山とバイクの2色、2年生になる頃にはバイクと旅の2色に変化。4年生は1年休学してパキスタンからイギリスへバイクで彷徨うような人生を歩み始めました。
それでもやっぱり自分に大いなる影響を与えた . . . 本文を読む