5月3日(147km)
今日は実はいつも通っているルートとは違う、私にとっても始めてのルートでチェンマイへ帰る予定です。朝、ホテルの無料のコーヒーを何杯も飲みながら地図を読んでルートの予習。といっても実はファーンからは一番素直な107号線で一気にチェンマイへ帰るプランなので迷うような事はないと思うのですが、昼食をどのあたりで取ることになるかとか、そんなイメージを組み立てます。地図を見ると1001号線へ遠回りするルートも考えられて少し迷ったのですが、ホテルのボスに尋ねたところ107を素直に行った方が良いとの事。
そんなことをしているうちに皆さん起きて来られたので朝食に出かけます。バス停にいつも出ている屋台は飲みすぎた体にやさしいおかゆです。時間的にとても余裕があるのでファーン出発は少しゆっくり目。初めて通る道なので道すがら何があるのかも良くわかりませんし、すんなり走ってしまうとチェンマイに昼過ぎには着いてしまいそうです。
道路脇に大きなパーキングエリアを発見。トイレ休憩がてら少し立ち寄ります。思い思いに飲み物を飲んだりバナナを食べたりしていると、ここの売り物は”池”との事。見に行ってみると池というより古くなった水泳プール。魚の餌を購入したお客様から少しずついただいて池に投げ込むと大興奮の魚たちが餌を奪い合います。どう反応するのか、餌が着水した瞬間にフルスピードでさらっていく魚が多数。そういえばルアーフィッシングなんかをやっていると、たまに着水と同時に魚がアタックしてきて慌てる事がありますが、なるほど、こういう魚の動きなのかと遠いタイの地で妙に納得。
107号線沿いの風景は往路で走った118号線よりは少し山深い印象で、山の形も浸食地形。切り立った断崖に囲まれた、湯呑みを伏せたような山々に囲まれていて、ロッククライミングも楽しめそうです。
上手く時間調整に成功して、朝考えていた通りチェンダオで昼食。何分初めての町なのでとてもゆっくり町を流しながら昼食に適していそうなレストランを探します。実はチェンダオにつく前から、今日の昼食はカオカムー(豚の煮物をご飯にかけたもの)を食べたいと思っていたのでカオカムーがありそうなレストランを探します。こういう走り方は他のバイクではできない芸当。歩くような速度で、キョロキョロしながらでもスーパーカブは安定して走ります。町の端まで行って見つけることができず、一度Uターンしてようやく発見。ここは大きなレストランでカオカムーはもちろん、様々な料理が揃っています。
町に入る時にチェンダオ洞窟の標識を見つけた私は食事の後、もう一度地図をチェックします。時間もゆっくりあるので寄ってみることにして少し引き返して枝道へ。
以前、同じように枝道を抜けて”滝”や”パゴダ”を目指したことが何度もあるのですが、最初は出ていた標識がだんだん少なくなり、そのうちたどり着けなくなった結果が多いのです。今回もそうなるかと思いきや道路沿いには多数の標識が出ていてたどり着いた先は大きな観光地。駐車場には売店も多数出店しているし、洞窟周辺は仏教信仰の歴史があるのか、とても古い寺院やパゴダ、そして新しい寺院などが立ち並んでいます。
洞窟の入り口には入場券の売り場があり入場料は40バーツ。少し迷いましたがせっかくここまで来たので入ってみる事にします。洞窟の壁に取り付けられた蛍光灯の明かりを頼りにしばらく洞窟を進んでいくと少し広くなったところで道が2つに分かれています。ここに数人の現地ガイドがいて、そのうち一人が流暢な英語で解説。左のルートへ進む場合はガイドをつけねばならず、ガイド1人に100バーツ。右のルートは”スリーピングブッダ”まで蛍光灯があるので自力で行ってよいとの事。
入口で40バーツ。中で再び100バーツとは、ケーブルカーを降りてだいぶ歩いたところで拝観料を取る我が故郷の比叡山と同じシステムだと感心。結局100バーツコースは断念。自力で蛍光灯コースを往復しました。
チェンダオ洞窟から再び107号線を南下。メタンで小休止をとろうと停まるところを探していると何かのお祭りか、出店を出す準備を行っているエリアがあります。ちょうど良いのでここで休憩。バイクを止めた横に大きなスペースで出ていたテントは古本屋さん。何気なく覗いてみると、スーパーカブなどのバイクの整備マニュアルと思われるタイ語の本や、料理レシピ本など面白そうなものが何点もあります。その中に英語の”Thai Hawker Food(タイ屋台料理)"なる本を発見、イラストの楽しさと25バーツという値段に惹かれてついつい買ってしまいました。
メタムに着くころから天候が怪しくなり始めたのですが、昨日のようにすぐにスコールが来るような印象ではありません。何とかチェンマイまで逃げ切りたいと少しペースを上げるのですが次第に市街地になり、後続とはぐれないようにするのが困難になってきます。ガソリンの残量が少ないとの訴えが何人かのお客様から出ていたのですが走行距離から考えてチェンマイまでは持つはずですと励まして走り続けます。
市街地に入ってガソリン消費が増えたのか、(一説によると体重順という噂もありましたが)数台が結局ガス欠。ちょっとした運営失敗ですが、逆に市街地にたどり着いているので給油も容易。大事には至らずチェンマイに戻ることができました。心配していたチェンマイ内の道路も上手く走って出発点のゲストハウスへ。
荷物を降ろしてバイクを返却に行こうとしたところで最後の問題が発覚。1台の後輪がパンクしています。チェンマイに入ったところでパンクしたようだとの事。修理工場を教えてもらってバイクを押していきます。路地裏の分岐で”間違ったか?”と足を止めると、横にいた女性が身振りで”合ってるからそのまま行け”と合図します。私がパンク修理に行こうとしている事はどうやら判っているようなのでお礼を言って先へ進みます。もうしばらく進むと今度は前方でオジサンが手招きして向かいの修理工場を指さしています。昨日の雨宿りの時といい、今日といい、タイの人たちの親切が身に沁みます。
無事パンクを修理してバイクを返却した後はゲストハウスでシャワーを借りて順番に今日の汗と流し落とします。待っている間にビールでも飲もうと向かいの雑貨屋に行ってみると、メーサイで探して見つけられなかったミャンマーのビールがここに。皆さんで味見してもらおうと3本だけ購入して飲み始めたのですが、酒のみチームの今回のメンバーはどんどん追加を買いに行ってあっという間に11本の空きビンが並んでいました。
全員がシャワーを浴び終わった後、ゲストハウスにお礼を言って再会を約し、ターペー門近くのレストランへ。夕食を食べながら更に酒は進み、そしてとっぷり夜も更けてもう空港へ向かう時間です。近くにいたトゥクトゥクと料金交渉をして空港へ。我々は帰国の途に就いたのでした。
最終日はさすがに飲みすぎ。飛行機の中でビールを注文する気持ちになれなかったのありました。
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今日は実はいつも通っているルートとは違う、私にとっても始めてのルートでチェンマイへ帰る予定です。朝、ホテルの無料のコーヒーを何杯も飲みながら地図を読んでルートの予習。といっても実はファーンからは一番素直な107号線で一気にチェンマイへ帰るプランなので迷うような事はないと思うのですが、昼食をどのあたりで取ることになるかとか、そんなイメージを組み立てます。地図を見ると1001号線へ遠回りするルートも考えられて少し迷ったのですが、ホテルのボスに尋ねたところ107を素直に行った方が良いとの事。
そんなことをしているうちに皆さん起きて来られたので朝食に出かけます。バス停にいつも出ている屋台は飲みすぎた体にやさしいおかゆです。時間的にとても余裕があるのでファーン出発は少しゆっくり目。初めて通る道なので道すがら何があるのかも良くわかりませんし、すんなり走ってしまうとチェンマイに昼過ぎには着いてしまいそうです。
道路脇に大きなパーキングエリアを発見。トイレ休憩がてら少し立ち寄ります。思い思いに飲み物を飲んだりバナナを食べたりしていると、ここの売り物は”池”との事。見に行ってみると池というより古くなった水泳プール。魚の餌を購入したお客様から少しずついただいて池に投げ込むと大興奮の魚たちが餌を奪い合います。どう反応するのか、餌が着水した瞬間にフルスピードでさらっていく魚が多数。そういえばルアーフィッシングなんかをやっていると、たまに着水と同時に魚がアタックしてきて慌てる事がありますが、なるほど、こういう魚の動きなのかと遠いタイの地で妙に納得。
107号線沿いの風景は往路で走った118号線よりは少し山深い印象で、山の形も浸食地形。切り立った断崖に囲まれた、湯呑みを伏せたような山々に囲まれていて、ロッククライミングも楽しめそうです。
上手く時間調整に成功して、朝考えていた通りチェンダオで昼食。何分初めての町なのでとてもゆっくり町を流しながら昼食に適していそうなレストランを探します。実はチェンダオにつく前から、今日の昼食はカオカムー(豚の煮物をご飯にかけたもの)を食べたいと思っていたのでカオカムーがありそうなレストランを探します。こういう走り方は他のバイクではできない芸当。歩くような速度で、キョロキョロしながらでもスーパーカブは安定して走ります。町の端まで行って見つけることができず、一度Uターンしてようやく発見。ここは大きなレストランでカオカムーはもちろん、様々な料理が揃っています。
町に入る時にチェンダオ洞窟の標識を見つけた私は食事の後、もう一度地図をチェックします。時間もゆっくりあるので寄ってみることにして少し引き返して枝道へ。
以前、同じように枝道を抜けて”滝”や”パゴダ”を目指したことが何度もあるのですが、最初は出ていた標識がだんだん少なくなり、そのうちたどり着けなくなった結果が多いのです。今回もそうなるかと思いきや道路沿いには多数の標識が出ていてたどり着いた先は大きな観光地。駐車場には売店も多数出店しているし、洞窟周辺は仏教信仰の歴史があるのか、とても古い寺院やパゴダ、そして新しい寺院などが立ち並んでいます。
洞窟の入り口には入場券の売り場があり入場料は40バーツ。少し迷いましたがせっかくここまで来たので入ってみる事にします。洞窟の壁に取り付けられた蛍光灯の明かりを頼りにしばらく洞窟を進んでいくと少し広くなったところで道が2つに分かれています。ここに数人の現地ガイドがいて、そのうち一人が流暢な英語で解説。左のルートへ進む場合はガイドをつけねばならず、ガイド1人に100バーツ。右のルートは”スリーピングブッダ”まで蛍光灯があるので自力で行ってよいとの事。
入口で40バーツ。中で再び100バーツとは、ケーブルカーを降りてだいぶ歩いたところで拝観料を取る我が故郷の比叡山と同じシステムだと感心。結局100バーツコースは断念。自力で蛍光灯コースを往復しました。
チェンダオ洞窟から再び107号線を南下。メタンで小休止をとろうと停まるところを探していると何かのお祭りか、出店を出す準備を行っているエリアがあります。ちょうど良いのでここで休憩。バイクを止めた横に大きなスペースで出ていたテントは古本屋さん。何気なく覗いてみると、スーパーカブなどのバイクの整備マニュアルと思われるタイ語の本や、料理レシピ本など面白そうなものが何点もあります。その中に英語の”Thai Hawker Food(タイ屋台料理)"なる本を発見、イラストの楽しさと25バーツという値段に惹かれてついつい買ってしまいました。
メタムに着くころから天候が怪しくなり始めたのですが、昨日のようにすぐにスコールが来るような印象ではありません。何とかチェンマイまで逃げ切りたいと少しペースを上げるのですが次第に市街地になり、後続とはぐれないようにするのが困難になってきます。ガソリンの残量が少ないとの訴えが何人かのお客様から出ていたのですが走行距離から考えてチェンマイまでは持つはずですと励まして走り続けます。
市街地に入ってガソリン消費が増えたのか、(一説によると体重順という噂もありましたが)数台が結局ガス欠。ちょっとした運営失敗ですが、逆に市街地にたどり着いているので給油も容易。大事には至らずチェンマイに戻ることができました。心配していたチェンマイ内の道路も上手く走って出発点のゲストハウスへ。
荷物を降ろしてバイクを返却に行こうとしたところで最後の問題が発覚。1台の後輪がパンクしています。チェンマイに入ったところでパンクしたようだとの事。修理工場を教えてもらってバイクを押していきます。路地裏の分岐で”間違ったか?”と足を止めると、横にいた女性が身振りで”合ってるからそのまま行け”と合図します。私がパンク修理に行こうとしている事はどうやら判っているようなのでお礼を言って先へ進みます。もうしばらく進むと今度は前方でオジサンが手招きして向かいの修理工場を指さしています。昨日の雨宿りの時といい、今日といい、タイの人たちの親切が身に沁みます。
無事パンクを修理してバイクを返却した後はゲストハウスでシャワーを借りて順番に今日の汗と流し落とします。待っている間にビールでも飲もうと向かいの雑貨屋に行ってみると、メーサイで探して見つけられなかったミャンマーのビールがここに。皆さんで味見してもらおうと3本だけ購入して飲み始めたのですが、酒のみチームの今回のメンバーはどんどん追加を買いに行ってあっという間に11本の空きビンが並んでいました。
全員がシャワーを浴び終わった後、ゲストハウスにお礼を言って再会を約し、ターペー門近くのレストランへ。夕食を食べながら更に酒は進み、そしてとっぷり夜も更けてもう空港へ向かう時間です。近くにいたトゥクトゥクと料金交渉をして空港へ。我々は帰国の途に就いたのでした。
最終日はさすがに飲みすぎ。飛行機の中でビールを注文する気持ちになれなかったのありました。
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