旅するときに何かと増えてしまう荷物。バイクでの旅の場合でも最近は積載する技術や装備が進歩した分、荷物を沢山積んでいる人を見かけます。人によっては荷物をたくさん積むことが何かアイデンティティの主張になっているのかもしれないので、その場合は良しとしましょう。
バイクに荷物を積めば積むほど走ることが楽しめなくなるのはライダーなら大抵知っている事だと思います。私は旅についても同じだと思います。荷物が増えれば移動する際の荷造りも煩雑になりますし、忘れ物も多くなります。利用可能な移動手段が限定される場合も考えられます。
私の主観で言えば、一般的な旅行の場合、50リットルが自由に動ける限界ではないかと思います。バイクツーリングの場合はこれにライディングウェアが加わる感じです。サムソナイトのスーツケースの一番小さいものが55リットル。バイクの一般的なパニアケースが片側で45リットル前後ですから、そのくらいに収まっていれば自由度は高くなります。
実際、バイクのパニアケースが45リットル前後というのは、パニア両側90リットルを二人乗りで使う計算なのだと思います。
レンタルバイクの手配を依頼される際に、パニア両側とトップケースを追加手配されるケースが年々増えているのですが、タンデムツーリングならいざ知らず、ソロツーリングでここまで荷物が多いと、レンタルバイクショップまでどうやって荷物を運ぶのかの方が心配になります。容量はざっと100リットル位になりますから、日本国内での移動で、すでに苦労しそうです。
スーパーカブで旅するタイ北部へ参加される方には荷物を20リットル前後に収める事を推奨しています。これはこの量であれば何とかフロントバスケットに収める事ができるので荷物を背負ったり、給油の度に荷物を下ろしたり(カブはタンクがシート下なので)する煩雑さから解放される点で大きな分岐点です。ただ、なかなかハードルが高いと感じる方もおられるようですね。
さて、荷物を少なく収めるために当然のように”不要なものを持たなければよい”と言われます、実際、私も過去にそういう意味の文章を書いた気がします。ものすごく正論に見えるこの主張ですが、実はあまり効果を挙げないようです。なぜなら、皆、必要と思うものしかパッキングしていないからです。
わたしに会うまでの1600キロの中で、シェリル・ストレイドはいろいろな情報に基づいて”必要”と思える装備を集めた結果、自分では持ち上げられない”モンスター”を作り上げます。彼女はこう綴っています。”荷物を減らそうにも、どれも必需品か、万が一の場合になくてはならないものだ。”と。
装備が増えるのは”万が一”に備えた物によることが多く、そういう意味では不安の表れなのですが、実は荷物を減らそうとした場合、必需品かどうかという分類は案外効果的ではないかなと最近思うようになりました。特に、昔のように情報が少なくて、”とにかく行ってから考えて対処しよう”と行動するしかなかった時代と違って、情報だけは集めるのが容易なので頭でっかちになった分、不安もでっかく、荷物もでっかくなっていくのだと実感させれられマス。
結局、シェリル・ストレイドの場合、途中のキャンプ地で出会った他のハイカーがドライに荷物を切り捨てる手伝いを買って出て軽量化に成功するのですが、自分で荷物を担いで荒野を歩く人でもない限り、荷物を減らすためにそこまで真剣に付き合ってくれる人も現れないでしょうし、現れたとしたら、面倒な人物と感じて遠ざけてしまうかと思います。
そんなわけで、荷物を減らすためには自分で考え直す事になるわけですが、その場合、必需品か否かという判定は捨てて、”日本から持っていく必要があるのかどうか”で判定してみてはいかがでしょうか。
例えば、東南アジアを旅する場合、虫よけスプレーや蚊取り線香がなんとなく必需品に思えてきます。ところが11月のスーパーカブで旅するタイ北部だと、北部である事と季節が冬に向かうので蚊に悩まされる事はめったにありません。その年の気候によっては必要ですし、必要ない年もあります。持っていくか悩むところですが、視点を変えて考えれば、現地で虫よけスプレーや蚊取り線香は買う事ができる事に思い当たります。必要を感じたら現地で買えばよいというわけです。
着替えだって同じで、”洗濯する時間が無かったら”とか心配でどうしても着替えも増えますがどうにも汚れたり破いてしまった場合は現地で買える品物です。毎日違う町で過ごしている分には、”今日も同じ服着てる”と思われる心配もありません。
そう考えると、高い山へ登るとか、人里離れたところで一人過ごすとか、生活習慣が全く異なる(例えば裸族の中で過ごす)場合を除いて、パスポートや航空券などを除いて、どうしても日本から持っていかなければならない物というのはほぼゼロになると思います。
つまり、パッキングすべきは愛着があって、どうしても日本から持って行きたいものという基準で考える余地が出てきますし、実際、そういう風に考えた方がむしろ現実に近いのだと思います。
バイクに荷物を積めば積むほど走ることが楽しめなくなるのはライダーなら大抵知っている事だと思います。私は旅についても同じだと思います。荷物が増えれば移動する際の荷造りも煩雑になりますし、忘れ物も多くなります。利用可能な移動手段が限定される場合も考えられます。
私の主観で言えば、一般的な旅行の場合、50リットルが自由に動ける限界ではないかと思います。バイクツーリングの場合はこれにライディングウェアが加わる感じです。サムソナイトのスーツケースの一番小さいものが55リットル。バイクの一般的なパニアケースが片側で45リットル前後ですから、そのくらいに収まっていれば自由度は高くなります。
実際、バイクのパニアケースが45リットル前後というのは、パニア両側90リットルを二人乗りで使う計算なのだと思います。
レンタルバイクの手配を依頼される際に、パニア両側とトップケースを追加手配されるケースが年々増えているのですが、タンデムツーリングならいざ知らず、ソロツーリングでここまで荷物が多いと、レンタルバイクショップまでどうやって荷物を運ぶのかの方が心配になります。容量はざっと100リットル位になりますから、日本国内での移動で、すでに苦労しそうです。
スーパーカブで旅するタイ北部へ参加される方には荷物を20リットル前後に収める事を推奨しています。これはこの量であれば何とかフロントバスケットに収める事ができるので荷物を背負ったり、給油の度に荷物を下ろしたり(カブはタンクがシート下なので)する煩雑さから解放される点で大きな分岐点です。ただ、なかなかハードルが高いと感じる方もおられるようですね。
さて、荷物を少なく収めるために当然のように”不要なものを持たなければよい”と言われます、実際、私も過去にそういう意味の文章を書いた気がします。ものすごく正論に見えるこの主張ですが、実はあまり効果を挙げないようです。なぜなら、皆、必要と思うものしかパッキングしていないからです。
わたしに会うまでの1600キロの中で、シェリル・ストレイドはいろいろな情報に基づいて”必要”と思える装備を集めた結果、自分では持ち上げられない”モンスター”を作り上げます。彼女はこう綴っています。”荷物を減らそうにも、どれも必需品か、万が一の場合になくてはならないものだ。”と。
装備が増えるのは”万が一”に備えた物によることが多く、そういう意味では不安の表れなのですが、実は荷物を減らそうとした場合、必需品かどうかという分類は案外効果的ではないかなと最近思うようになりました。特に、昔のように情報が少なくて、”とにかく行ってから考えて対処しよう”と行動するしかなかった時代と違って、情報だけは集めるのが容易なので頭でっかちになった分、不安もでっかく、荷物もでっかくなっていくのだと実感させれられマス。
結局、シェリル・ストレイドの場合、途中のキャンプ地で出会った他のハイカーがドライに荷物を切り捨てる手伝いを買って出て軽量化に成功するのですが、自分で荷物を担いで荒野を歩く人でもない限り、荷物を減らすためにそこまで真剣に付き合ってくれる人も現れないでしょうし、現れたとしたら、面倒な人物と感じて遠ざけてしまうかと思います。
そんなわけで、荷物を減らすためには自分で考え直す事になるわけですが、その場合、必需品か否かという判定は捨てて、”日本から持っていく必要があるのかどうか”で判定してみてはいかがでしょうか。
例えば、東南アジアを旅する場合、虫よけスプレーや蚊取り線香がなんとなく必需品に思えてきます。ところが11月のスーパーカブで旅するタイ北部だと、北部である事と季節が冬に向かうので蚊に悩まされる事はめったにありません。その年の気候によっては必要ですし、必要ない年もあります。持っていくか悩むところですが、視点を変えて考えれば、現地で虫よけスプレーや蚊取り線香は買う事ができる事に思い当たります。必要を感じたら現地で買えばよいというわけです。
着替えだって同じで、”洗濯する時間が無かったら”とか心配でどうしても着替えも増えますがどうにも汚れたり破いてしまった場合は現地で買える品物です。毎日違う町で過ごしている分には、”今日も同じ服着てる”と思われる心配もありません。
そう考えると、高い山へ登るとか、人里離れたところで一人過ごすとか、生活習慣が全く異なる(例えば裸族の中で過ごす)場合を除いて、パスポートや航空券などを除いて、どうしても日本から持っていかなければならない物というのはほぼゼロになると思います。
つまり、パッキングすべきは愛着があって、どうしても日本から持って行きたいものという基準で考える余地が出てきますし、実際、そういう風に考えた方がむしろ現実に近いのだと思います。
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